- IIJmioのデータプランゼロ(eSIM、イーシム)のメリット・デメリットは?
- データプランゼロとベータ版は何が違うの?
- eSIM(イーシム)ってどうやって設定するの?
2020年に3月19日に提供開始されたIIJmioのeSIMサービス「データプランゼロ(正式版)」を実際に1ヶ月ほど使ってみたので、ベータ版との違いや、メリット・デメリットをご紹介します。
これまで2台持ち(ガラケーとiPhone)で、ガラケーはDocomoで通話専用、iPhoneはデータ通信専用で使い分けしてました。
これはこれで安く節約運用出来てたんですが、2台持ちのデメリットとして、ついついガラケーを持ち歩かないで電話に出損ねてしまう、なんてことがしばしば。
そして何と言っても、
ぶっちゃけ2台持ち歩くのが面倒・・・
ってことで、良い方法はないかと探していたところ、IIJmioのeSIMサービス「データプランゼロ」が月額450円(※1GBの場合)で提供開始されたので、さっそく試してみました!
ちょうどeSIM対応のSIMフリー端末(iPhone11Pro)に機種変更したので、せっかくですからね。
eSIMはこんな人にオススメです。
- 2台持ちが面倒になった人
- すぐにSIMカードを使い始めたい人
- 料金節約や大手キャリアのサービスを活かしたい人
現在利用中のキャリア回線はそのままに、2回線目としてこのIIJmioのeSIMを設定する、そんな人をターゲットにしてるのがIIJmioのデータプランゼロです。
新しいiPhone SEのeSIM設定方法についてはこちらの記事をご覧ください。
関連記事【iPhone SE第2世代】ドコモのFOMAとIIJmioのeSIMのデュアルSIM運用の設定方法を解説!
今回は、IIJmioのeSIMプラン、データプランゼロとベータ版の比較や実際にiPhone11ProでデュアルSIM運用してみたので、eSIM設定方法をご紹介します!
IIJmioデータプランゼロのメリットは?
eSIM、IIJmioデータプランゼロにするメリットは主に3つ。
- 用途に合わせて切り替え、モバイル回線の二重化
- 大手キャリアの回線そのままで節約
- オンラインで手軽に手続きしてすぐ利用可能
音声回線は、現在利用中の携帯電話会社の回線を使って、データ通信のみ「eSIMプラン」を利用することで、月額料金を節約することができます。
「@docomo.ne.jp」のようなキャリアメールアドレスを残して使いたい方にもオススメです。
また、申し込みから設定まで、すべての手続きをオンライン上で完了させることが出来るので、今すぐに利用したいという方にもオススメなんです。
IIJmioのデータプランゼロのデメリットは?
IIJmioのデータプランゼロの注意点はざっくり以下です。
- データ通信専用(通話やSMSは不可)
- データ残量がなくなると全く使えない
- IIJmioのアプリ「みおぽん」非対応
- 余ったデータ量の繰越ができない
- 低速での利用が出来ない
データプランゼロはデータ残量の繰越が出来ないので、月始めにデータのチャージが必要です。
eSIM(イーシム)とは?
eSIM(イーシム)とは、Embedded SIM(組み込み型のSIM)の略称です。
通常のSIMカードは端末に挿入する必要があるのに対し、eSIMは端末内に組み込まれた部品であるため抜き差ししなくていいんです^^
eSIM(イーシム)は、通常の物理的なSIMのようにスマホに挿入する必要がなく、ウェブサイトから契約する事で、すぐにその場で使えるようになるデジタル的なSIMになります。
eSIMが使える端末は、現在ご契約のキャリアと併用する事ができるので、電話とネットで通信会社を分けたり、通信料や通信状況などによって切り替えて使う事ができます。IIJmio eSIMより引用
eSIMは使い方も工夫次第で、eSIM対応のiPhoneだと、2台持ち(ガラケー:通話、スマホ:データ通信)だったのを1台のiPhoneに集約(docomo:通話、IIJ:データ通信)することが出来るんです。
IIJmioのeSIM対応機種は?
IIJmioのeSIMが使えるスマホはどんどん増えています。
eSIM搭載の端末が必要になるので注意です。
- iPhone 12
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro MAX
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro MAX
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- Google Pixel 4
- Google Pixel 4 XL
iPhoneはXS・XR以降のモデルが対応してます。
iPadはWi-Fi+Cellularモデルが必要になります。
ドコモなどの大手キャリアで購入したiPhone・iPadは、SIMロックを解除してSIMフリーになっていなければ使えません。
これまではiPhone8を使ってましたが、iPhone11Pro(SIMフリー)に機種変更してみました。
せっかくeSIM対応機種なので、試してみないとね♪
ってことでeSIMを試してみることにしました。
IIJmioデータプランゼロの料金は?
eSIMを契約する前に気になるのが、そう!IIJmioのeSIMデータプランゼロの料金です。
初期費用は3,000円、SIM発行手数料は200円かかります。
月額利用量は150円。ただし、この月額利用料だけだと「データ通信量がゼロ」なので注意です。
必要な時に必要な分だけ、データ通信量を追加する感じです。
eSIM専用データ料金として、1GB目が300円。
2GB以降は450円かかります。
初期費用 | 3,000円 |
SIM発行手数料 | 200円 |
月額利用量 | 150円 |
データ料金(1GB) | 300円 |
データ料金(2GB以降) | 450円 |
ってことで、ランニングコストとしては1GBまでなら450円/月。
データ利用量が2GBまでなら900円/月。
ドコモなど大手キャリアの場合、1GBあたり1,000円なので、IIJmioは1GBあたり450円なので割安になってます。
使い方としては、月途中でデータ容量が足りなくなったときや、段階制プランで通信費が上がるタイミングにIIJmioのeSIMに切り替えてデータ量を追加するなど、毎月の基本料金を抑えながら、低コストでデータ通信する、という感じです。
IIJmioデータプランゼロとeSIMプラン(ベータ版)の比較
IIJmioの『データプランゼロ』と『eSIMプラン(ベータ版)』の比較をしてみます。
料金比較
まず、『データプランゼロ』と『eSIMプラン(ベータ版)』の料金比較表がこちら。
データ量 | データプランゼロ | ベータ版 |
---|---|---|
0GB | 150円 | 1520円 |
1GB | 450円 | 1520円 |
2GB | 900円 | 1520円 |
3GB | 1350円 | 1520円 |
4GB | 1800円 | 1520円 |
5GB | 2250円 | 1520円 |
6GB | 2700円 | 1520円 |
7GB | 3150円 | 3520円 |
8GB | 3600円 | 5520円 |
9GB | 4050円 | 7520円 |
10GB | 4500円 | – |
eSIMプラン (ベータ版)では、1枚100MB分のクーポン(税抜200円)を毎月最大30枚(3GB)まで購入可能なので、6GB以降はクーポン購入を仮定して計算してます。
実際はeSIMプラン (ベータ版)では6GB以降も低速ですがデータ通信可能です。
料金比較表を見てみると、3GBまでの利用の場合、データプランゼロの方がお得ですね。
プラン内容比較
料金の違いはあるとして、ちょっとしたデータプランゼロとベータ版にはプラン内容の違いがあります。
データプランゼロとベータ版の違いは料金だけでなく、上記のようにプラン仕様も違うので要注意。
- データプランゼロはデータを購入しないと通信が出来ないので、必要な分だけデータ容量を購入するプリペイド式。
- ベータ版は、月額料金1,520円で、6GBのデータ容量の従来のMVNOプラン仕様となっています。
データプランゼロの場合、こまめにデータ使用量をチェックする必要がありますね。
IIJmioのデータプランゼロを申し込んでみた!
さっそく、IIJmioのデータプランゼロを申し込んでみました!
基本的には案内に従って進めていくだけです。
関連サイトIIJmio eSIMサービス
クレジットカード情報が必要になるので、事前に用意しておきます。
今回は、特に事前支払いしたものはないので、そちらを選択。
プランは、データプランゼロを選択します。
ここで、データ(クーポン)を購入するか聞かれるので、1GB(1ギガ)を選択しました。
WiFiサービス、エコネクトをおすすめされましたが、とりあえず「なし」で!
SIM利用者は契約者本人を選択します。
プランやSIMに間違いがないか確認して、「オプションを選ぶ」に進みます。
色々とオプションをおすすめされましたが、とりあえず「なし」で^^
最後に、重要説明事項と個人情報取り扱いに関する事項を確認します。
ちゃんと読んで、同意するっと。
個人情報取り扱いに関する事項も同様に確認して同意する!
重要説明事項と個人情報取り扱いに関する事項の両方にチェックがついたら次へ。
次に、mioIDを持っているか聞かれるので、持っていればログインIDとパスワードを、持っていなければ新規登録します。
今回はmioIDを持っていたので、ログイン後、申込内容を確認します。
今回の申込みで発生する料金です。
初期費用などなどで3,795円。
翌月は初期費用のSIMカード発行手数料で別途200円請求されるようです。
申し込み前に各項目をチェック!
申し込みが完了すると、設定したメールアドレスに【[IIJmio] ご利用開始のお知らせ】という件名のメールが届くので、アクティベーションコードのURLにアクセスします。
eSIMの初期設定はどうするの?
eSIMの設定について、iPhoneの設定画面で説明します。
eSIMを契約後、iPhoneの設定にある「モバイル通信」から「モバイル通信プランを追加」を選択します。
QRコードを読み込む画面が開くので、先程の【[IIJmio] ご利用開始のお知らせ】という件名のメールに記載されているアクティベーションコードのURLで表示されるQRコードを読み込みます。
QRコードは読み込む端末自身に表示してもダメで、別の端末(パソコンやスマホ)で表示する必要があるので注意です。
あとは、そのままポチポチと進めていくだけです。
IIJmioのeSIMはデフォルトで副回線として設定されます。
設定が完了するとアンテナが2つ表示されるようになります。
左上に、副回線がIIJ、主回線がdocomoと表示されます。
以上でeSIMの設定は完了です。
eSIMでテザリング設定は?
IIJmioデータプランゼロのeSIMでもテザリング(インターネット共有)できます。
ただし、IIJmioのeSIMでは追加の設定(手入力)が必要でした。
Q.eSIMはテザリングに対応していますか?
IJmio問い合わせ
A.はい、対応しています。テザリングを利用する場合、APN自動選択機能ではなく手動でAPNの設定が必要な場合があります。モバイルデータ通信APN・テザリングAPNの両方に下記を設定ください。
iPhoneの設定から、「モバイル通信」を選択します。
画面中央らへんにある「モバイル通信プラン」の副回線をタップして、画面中央らへんにある「モバイルデータ通信ネットワーク」をタップします。
まず、一番上のモバイルデータ通信に下記を入力します。
- APN:iijmio.jp
- ユーザ名:mio@iij
- パスワード:iij
また、下の方に、インターネット共有という項目があるので、同様にAPNとユーザ名、パスワードを入力します。
あとは、設定画面のインターネット共有で「ほかの人の接続を許可」をオンにすればテザリングすることができます。
月始めにはeSIMデータ(クーポン)購入!
IIJmioデータプランゼロでの注意点は、月始めのeSIMデータ(クーポン)購入。
IIJmioの会員専用ページにログインして、データプランゼロ専用データ(クーポン)の購入にアクセスします。
必要なデータ量だけ1GB単位で購入することが出来ます。
最大で10GBまで購入することが出来ます。
今回は1枚目なので300円。
2枚目以降は450円かかります。
よくある質問
IIJmioデータプランゼロのよくある質問は下記です。
繰り返しになりますが、このデータプランゼロの最大のデメリットとして、低速通信が出来ないため、データ量の残量がなくなったらインターネットにつながらなくなるので注意ですね。
とはいえ、データ残量に注意しつつ使えば、これまでよりもデータ通信料金が安くなるので、ご自身の使い方によって選ぶのが吉^^
さあeSIM(イーシム)を試してみよう!
今回、IIJmioのeSIMサービス「データプランゼロ」を申し込んで設定してみました!
データプランゼロの注意点は下記です。
- データ通信専用(通話やSMSは不可)
- データ残量がなくなると全く使えない
- IIJmioのアプリ「みおぽん」非対応
- 余ったデータ量の繰越ができない
- 低速での利用が出来ない
とはいえ、1ヶ月に1GBが450円で運用可能です。
2台持ちが面倒になった方や、大手キャリアを使っていて、データプランを安く節約したい方にオススメです。
基本的にSIMフリー端末が必要で、新しめのiPhoneなどまだ対応端末が限られるので今後の普及に期待です。
ぜひ、eSIMに対応している端末、iPhone XS,XR以降をお持ちの方はぜひIIJmioデータプランゼロをお試しあれ♪
今回、新しく発売したiPhoneSEにも対応してます。
関連記事【iPhone SE第2世代】ドコモのFOMAとIIJmioのeSIMのデュアルSIM運用の設定方法をご紹介!
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