「Python(パイソン)で制御文ってどう書くの?」
今回は、Python(パイソン)の制御文、if文、for文、while文の使い方について学んでみましょう。
制御文とは、指定した条件を満たす場合に実行される文です。
以下、制御文には2つの種類があります。
- 条件分岐:if文
- 繰り返し:for文、while文
以下、Jupyter notebook(ジュピターノートブック)を使って実際にPythonのコードを書いていきます。
まだPythonの環境を構築していない方はこちらの記事をお読みください。
関連記事Python(パイソン)環境をAnaconda(アナコンダ)で構築!Jupyter notebookの使い方は?
では、さっそくPythonの制御文(if文、for文、while文)の使い方について学んでいきましょう!
条件分岐(if文)の使い方
条件分岐ではifを使います。
if、elif、elseを使って、以下のように書きます。
if 条件式1: #条件式1を満たす場合
処理1
elif 条件式2: #条件式2を満たす場合
処理2
else: #条件式1も条件式2を満たさない場合
処理3
x = 50
if x > 10: #xが10より大きい場合に以下の文が実行
print("xは10より大きいです。")
elif x<0: #xが0より小さい場合に以下の文が実行
print("xは0より小さいです。")
else: #xが0以上10以下の場合に実行
print("xは0以上10以下です。")
x = -3
if x > 10: #xが10より大きい場合に以下の文が実行
print("xは10より大きいです。")
elif x<0: #xが0より小さい場合に以下の文が実行
print("xは0より小さいです。")
else: #xが0以上10以下の場合に実行
print("xは0以上10以下です。")
x = 7
if x > 10: #xが10より大きい場合に以下の文が実行
print("xは10より大きいです。")
elif x<0: #xが0より小さい場合に以下の文が実行
print("xは0より小さいです。")
else: #xが0以上10以下の場合に実行
print("xは0以上10以下です。")
条件式は以下です。
演算子 | 例 | 真となる条件 |
== | a == b | aがbと等しい |
!= | a != b | aがbと異なる |
> | a > b | aがbより大きい |
>= | a >= b | aがb以上 |
< | a < b | aがbより小さい |
<= | a <= b | aがb以下 |
繰り返し文(for文、while文)の使い方
繰り返し文は、同じ処理を繰り返し実行する文法です。
- for文:ループ回数が分かっている場合に便利
- while文:ある条件を満たす時に、ループを抜ける処理をしたい場合に便利
for文は、例えば1から100までの数を出力するプログラムの時に使用します。
while文は、例えば437の2以上の約数を1つ見つけて出力するプログラムの時に使用します。
for文の使い方
for文を使って、1から10までを出力してみます。
#1から10を出力するプログラム
for i in[1,2,3,4,5,6,7,8,9,10]:
print(i)
- リストの0番目の値からiに代入
- リストの全ての要素に対して同様の処理を行う
- この場合は10回の繰り返し
繰り返しの範囲を指定するのに、range関数を使います。
- range(A):0以上A未満の範囲を+1ずつ変化
- range(A,B):A以上B未満の範囲を+1ずつ変化
- range(A,B,C):A以上B未満の範囲をCの移動幅で変化
for i in range(7):
print(i)
for i in range(3,8):
print(i)
for i in range(4,10,2):
print(i)
これをJupyter notebookで実行してみるとこんな感じに出力されます。
while文の使い方
while文の使用例が以下です。
条件式(count<=10)を満たすようにループさせています。
count = 1
#countが10以下の場合にループする
while(count <= 10):
print(count)
count = count +1 #countを1増やす
応用編として、約数を見つけるループ例は下記です。
437の約数を1つ見つけるプログラムになっています。
count = 2
while(True): #breakするまで無限ループ
if 437 % count == 0:
print("約数は"+str(count)+"です。")
break
count = count +1
Pythonで制御文を書いてみよう!
今回は、Pythonで制御文、if文、for文、while文を学びました。
- 条件分岐:if文
- 繰り返し:for文、while文
Pythonでのif文の書き方は以下です。
if 条件式1: #条件式1を満たす場合
処理1
elif 条件式2: #条件式2を満たす場合
処理2
else: #条件式1も条件式2を満たさない場合
処理3
for文とwhile文については下記で使い分けてみてください。
- for文:ループ回数が分かっている場合に便利
- while文:ある条件を満たす時に、ループを抜ける処理をしたい場合に便利
習うより慣れよ。色々と試してみてくださいね!
こちらの「スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング」もPython初心者の方におすすめです♪
次はPythonの関数とクラスについて学んでみましょう♪
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