- マネジメント能力ってなに?
- 30代で向上させたいスキルは?
今回は、マネジメント能力を発揮するために30代で向上させたいスキルを9つ紹介します。
就職活動の選考過程でSPI(Synthetic Personality Inventory:総合適性検査)を受検された方もいるかもしれません。
SPIは「能力適性検査」と「性格適性検査」の2つを合わせた検査です。
似たような試験にGAB(Graduate Aptitude Battery:総合適性診断テスト)というものがあります。
GABもSPIと同様に、言語理解と計数理解からなる「知的能力適正」と「性格適性検査」を合わせたものです。
ただし、SPIが一般的な能力や性格を把握するのに用いられるのに対し、GABは特定の能力や適性を測るためのテストで、ちょっと違いがあります。
日頃の疲れた頭にGABのテストはしんどかったです。。
30代になり、出世や仕事に悩む時期。
前回、出世と仕事。30代の悩める君へ。上に行く人に求められるスキル・考え方とは?という記事で30代で求められるスキルや考え方をご紹介しました。
ちょうど昇格試験の時期にGABを受検する機会があったので、GABで提示された「マネジメント能力特性」について9つのスキルをご紹介します。
- マネジメントスキルを知りたい人
- これから昇格試験を受ける人
- 30代で出世に悩んでいる人
マネジメントのスキル9選
マネジメントのスキルとして、9つあります。
人にはそれぞれ性格や嗜好、タイプなどが異っているように、リーダーのタイプも様々です。
しかし、「優秀なリーダー」には共通する能力があります。
それが、以下のスキル9つ。
- ヴァイタリティ
- 人あたり
- チームワーク
- 創造的思考力
- 問題解決力
- 状況適応力
- プレッシャーへの耐力
- オーガナイズ能力
- 統率力
1つ1つ見ていきましょう!
ヴァイタリティ
まず1つ目の能力が、ヴァイタリティ。
体力、気力に優れている。強い競争力を持つ。成功させるためには、危険を冒すことも辞さない。結果を出すために俊敏に動く
人あたり
2つ目が、人あたり。
人に対してよい印象を与え、過度の防衛心を起こさせない。思いやりと節度を持った態度がとれる。他人の意見を尊重できる。
チームワーク
3つ目が、チームワーク。
チームにうまく溶け込む、人と摩擦を起こさずに物事を処理できる。他人との接触やコミュニケーションに自信を持っている。
創造的思考力
4つ目が、創造的思考力。
新しいコンセプトを作り出す能力がある。柔軟に発想する。新しい、独自な工夫で問題を解決できる。定型的な思考方法をとらない。
問題解決力
5つ目が、問題解決力。
筋の通ったものの見方ができる。合理的に推論できる、問題を解くこと、難しい問題に立ち向かうこと自体を好む。分析的なアプローチを採用する。
状況適応力
6つ目が、状況適応力。
状況に合わせて行動する。自分の行動を客観的に眺められる。多様な仕事への適応力を持ち、外国での仕事などもうまくやり遂げる。
プレッシャーへの耐力
7つ目が、プレッシャーへの耐力。
プレッシャーを上手に扱うことができる。感情に支配されない。プレッシャーがかかっても平静さを保っている。
オーガナイズ能力
8つ目が、オーガナイズ能力。
計画を立てたり、人を配置したりすることがうまい。問題を予見し、対案を用意することが出来る。細部の詰めの甘さを残さない。
統率力
最後に9つ目が、統率力。
メンバーの動きに注意を払い、自分からコミットし、メンバーにやる気を起こさせることができる。メンバーから人間として尊敬される。
9つ完璧に出来たら、パーフェクトヒューマンですね!
どのスキル・能力を伸ばせばいいの?
マネジメント能力を発揮する際に求められるスキル、すべての能力を伸ばすのは至難の業です。
どのスキル・能力を伸ばせばいいんでしょう?
正直なところ、これまで紹介した9つをオールマイティにこなす必要はありません。
きっと何かしらにあなたの強みがあるかと思います。
ちなみに、研究者歴10年のわたしは、「創造的思考力」が1番で、「問題解決力」が2番でした。
一方で、「ヴァイタリティ」と「オーガナイズ能力」が他のスキルよりも弱め。。
なかなか当たってますね。。。
以下、フィードバックを受けました。
受検者の強みが2つ。
創造的思考力
問題に対していろいろな角度から発想して、解決策を案出することを得意とします。まったく新しい独自の工夫をすることが好きで、人と同じような定型的なやり方や考え方を好みません。
問題解決力
比較的筋の通ったものの見方をします。問題に対して合理的な推論を行い、分析的に解決を導こうとします。やさしい問題よりも難しい問題、複雑な問題に立ち向かうことを好みます。
受検者の弱みが2つ。
ヴァイタリティ
落ち着いており、行動がゆっくりしています。目標を高くおいてそれに向かって努力したり、他人と勝負して勝ちたいという意欲が少なく、自分のペースでやり遂げます。意思決定も比較的慎重です。
オーガナイズ能力
計画を立てたり、タイムテーブルを作ったりするのが苦手です。細かい作業が好きではないので、計画を作ってもヌケの出る可能性があります。計画通り進んでいるか監視するのもあまり得意ではありません。
これまで行きあたりばったりで、
やってみなきゃ分からん!とにかく実験あるのみ!!
だったので、
計画性の乏しさや何が何でも競争相手に勝ってやる!という意気込みのなさをこのGABという適性検査ではよく指摘してくれています。
しっかりと受け止めます。。
これらヴァイタリティ、オーガナイズ能力をチェックする質問が以下になります。
- あなたがここ数年で最も時間を割いたことは何ですか
- 今まで「最も困難な目標に挑んだ」といえる経験を話してください
- 障害や壁を乗り越えた経験について教えて下さい
- 自分で計画を立てて何かを実行した経験があれば教えて下さい
- 物事の段取りや手配を任された経験があれば話してください
- 課題などはどのように手を付けるタイプですか(最初に片付ける・最後に集中する・日割りして少しずつ)
以上、9つのスキルをご紹介しましたが、きっとこれまでの経験によってあなたの強みが見えるかなと思います。
ポイントは3つ。
- 「経験」の中から「気づき」を得て、
- それを学びとして「意味づけ」し、
- 実際の行動に反映する。
結果の良し悪しよりも、その結果を導いたプロセスを振り返ることで現状を見つめ、その後の成長に繋げる。
とにかく行動あるのみ!
期待されるリーダー像と求められるスキルとは?
組織にいる中で、期待されるリーダー像。
それは、『協創型リーダー』と言われています。
『競争』ではなく、『協創』です。
協創型リーダーとは:メンバーと共に新たな価値を創造し、組織を持続的に発展させる人
ん?『持続的』というキーワード、どこかで見ましたね。
そう、SDGs(持続可能な開発目標)です。
参考記事SDGs(エスディージーズ)とは?2030年の世界地図帳の感想と2020年の方針
ポイントとなるのが2つ。
- 事業を推進させる
- 組織を活性化する
上記2つを意識しながら自分の強みを発揮することが、リーダーには期待されます。
企業は一時的な利益を出せばよいのではなく、継続的に発展していく必要があります。
組織のパフォーマンスを最大化し、継続的に組織を発展させるためには、リーダーや個々のメンバーが活躍するだけでなく、組織としての相乗効果に寄って新たな価値を継続的に生み出すことが求められるのです。
その要がリーダーシップ♪
事業推進に必要なスキル
事業推進に必要なスキルは3つあります。
- 変革創造
- 問題解決
- 達成意欲
変革創造
今後を洞察し、現状を打破するための新しい価値を生み出すこと。
- 目的や価値を再定義する
- 変化の兆しを捉え、将来イメージを描く
- 進むべき道を決め、どのように向かうかのシナリオを策定する
問題解決
現状を把握し、真因を解明して抜本策を立案すること。
- 現状の問題を特定し、課題を設定する
- 解決策や実行計画を立案する
- オペレーション時の課題を解決し、成果を担保する
達成意欲
困難を乗り越えて、能動的に新たなことに挑戦すること。
- 物事が成就するまで最後まで諦めない
- 現状に満足することなく常に最上を目指す
- 不確実な状況でも自分の判断で決断する
組織活性に必要なスキル
組織活性に必要なスキルは3つあります。
- 対人影響
- 協働促進
- 信頼獲得
対人影響
効果的な働きかけにより、相手の意欲を引き出すこと。
- 方向性を示し、その必要性を共有する
- 実行に向けたメンバーへの動機づけを行い、支援する
- 個々のメンバーの状況を見極めたうえで、育成する
協働促進
メンバーの一人ひとりを尊重し、チームの一体感を創り出すこと。
- メンバー間の双方向かつオープンなコミュニケーションを促進する
- 組織が重視する価値観や、共通の思考の枠組みを共有し、協力関係を形成する
- チームとしての相乗効果を生み出す場をつくる
信頼獲得
自己を律して、誠実で責任感ある行動をとること。
- 社会規範や企業倫理に則った誠実な対応の見本となる
- 率先して事に当たり、周囲を主導する
- 自らを謙虚に振り返り、言動を修正する
リーダーに期待される行動をすぐに実行しようとしてもなかなか難しいです。
全て出来る人は既に『リーダー的存在』です。
ぜひ、9つのスキル、意識してみましょう。
さぁマネジメント能力向上させますか!
今回は、マネジメントに必要なスキルを9つ紹介しました。
- ヴァイタリティ
- 人あたり
- チームワーク
- 創造的思考力
- 問題解決力
- 状況適応力
- プレッシャーへの耐力
- オーガナイズ能力
- 統率力
ぶっちゃけ全てのスキルをパーフェクトに発揮することは不可能です。
得手不得手があって、みなどこかに「強み」があります。
その強みを伸ばしつつ、ちょっと足らないスキルを補填する。
リーダーだけがリーダーシップを発揮するのではなく、みながリーダーシップを発揮すると、より良くなるのではないでしょうか。
個人的なオススメですが・・・
20代はとにかく特化型を目指すべし!
30代からは、特化型も難しい(部下育成とか求められる)ので、自分の強みを伸ばしつつ、自分の足らない能力を高めるのがオススメ。
一朝一夕では身に付かないので、日頃からの意識付けがとっても大事^^
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