「Python(パイソン)初心者が覚えるべき基本の文法って何?」
今回は、Pythonの基本文法(出力、コメント、型)について学んでいきます。
プログラミングをする上で、画面上に表示したり、コメントアウトしたり、そして数字の「型」を意識することはとても重要です。
Jupyter notebookを使って実際にPythonのコードを書いていきます。
まだPythonの環境を構築していない方はこちらの記事をお読みください。
関連記事Python(パイソン)環境をAnaconda(アナコンダ)で構築!Jupyter notebookの使い方は?
では、さっそくPythonの基本文法について学んでいきましょう!
Python基本文法
まずPython初心者が覚えるべき基本文法は4つあります。
- 出力(print)
- コメント(#)
- 変数代入(a = value)
- 四則演算(+, -, *, /, %)
初心者が覚えておきたいルールがこちら。
- 半角英数字入力が基本
- 全角は避ける
- 大文字と小文字は区別される
全角スペースが混ざると動かなかったり・・・。
出力(print)
まず必ず最初に覚えるのが、出力(print)。
画面上に出力したい場合、下記を入力します。
print("Hello World")
すると、Hello Worldが画面に表示されます。
「こんにちは」と出力させたい場合は・・・
print("こんにちは")
""
で囲むことで文字を出力することができます。
コメント(#)
#をつけると、コメントアウトになります。
プログラム文として実行されません。
print("Hello World")#画面に出力したい場合はprintを使います
- 後からコメントを見返した時にすぐ理解できる
- 他人と共有する際に役立つ
- 勉強になる
変数代入(a = value)
次は、変数代入です。
右辺と左辺が等しいというわけではなく、右辺の値を左辺に代入するという意味になります。
a = 5 #aに5を代入
a = a + 3 #aの値を上書き
print(a)
慣習的なルールですが、定数を扱う時は変数名をすべて大文字とする場合があります。
四則演算(+, -, *, /, %)
四則演算は下記です。
演算 | 記号 |
足し算 | + |
引き算 | – |
掛け算 | * |
割り算 | / |
余り計算 | % |
data1 = 12 + 3;print(data1)#足し算の結果を出力
data2 = 12 - 3;print(data2)#引き算の結果を出力
data3 = 12 * 3;print(data3)#掛け算の結果を出力
data4 = 12 / 3;print(data4)#割り算の結果を出力
data5 = 12 % 3;print(data5)#割った余りを出力
[qa-box01 title=”value1 = 150、value2 = 45とした場合、value2/(value1*value1)を画面に出力してください。”]
[/qa-box01]
Python組み込み型
ここではPython組み込み型を3つご紹介します。
- 基本の型
- リスト型
- 辞書型
基本の型(int, float, str)
基本の型は主に3つあります。
- int型(整数)
- float型(浮動小数点)
- str型(文字列)
int型の例・・・1, -6, 150
float型の例・・・0.7, 3.14, 5.0
str型の例・・・”Hello”, “150”, “ブログ”
文字列の足し算も可能です。
int型とstr型の四則演算はできないので、注意。ただし、str(変数)にすれば文字列として扱うため可能。
型の確認(type)
type(変数名)と記述すると、変数の型を確認することができます。
print(type(3))
print(type(3.0))
print(type("Hello"))
数値を文字列に組み込む(.format)
数値データを文字列に組み込むことができます。
x = 175
y = 68.3
print("私の身長は{:d}cmで、体重は{:f}kgです".format(x,y))
dはint型(整数)、fはfloat型(小数点)として文字列に挿入されます。
リスト型(x=[a,b,c])
リスト型は、変数や文字列を複数格納でき、for文(繰り返し処理)などでまとめて処理したい時に便利。
sample_list = ["国語","算数","理科","社会"]#リスト型変数の宣言
print(sample_list)
- 要素の順番は左から、0,1,2,3・・・と割り当てられる。
- [0:2]で0以上2未満の要素
- [1:]で1以上の要素を全て
- [-1]で要素の最後尾
print(sample_list[1])#sample_listの1番目の要素を出力
sample_list[1] = "数学"#1番目の要素を"数学"に変更
print(sample_list)
print(sample_list[0:2])#sample_listの0以上2未満の要素を出力
print(sample_list[1:])#sample_listの1以上の要素を全て出力
print(sample_list[-1])#sample_listの最後尾の要素を出力
- .appendで要素を追加
- del()で要素を削除
- .insertで指定の場所に要素を追加
- .removeで指定した要素を削除
- .extendで複数の要素を追加
sample_list.append("英語")#sample_listに英語を追加
print(sample_list)
sample_list.append(100)#sample_listにint型の値を追加
print(sample_list)
del(sample_list[5])#sample_listの5番目の要素を削除
print(sample_list)
sample_list.insert(2,"割り込み")#sample_listの2番に"割り込み"を追加
print(sample_list)
sample_list.remove("割り込み")
print(sample_list)
sample_list.extend(["保健","体育","家庭科"])#sample_listに3つの要素を追加
print(sample_list)
辞書型(x={“key1″:1,”key2″:2,”key3”:3})
辞書型は変数名と値(keyとvalue)をセットで複数格納できるPython特有の型です。
sample_dictionary = {"国語":90,"算数":80,"英語":100}#辞書型変数の宣言
print(sample_dictionary)
この辞書型には順番は存在しないんです。
- key名に対応するvalueを取得可能
- 新しいkey名とvalueを指定することで追加可能
- key名とvalueを消去可能
print(sample_dictionary["国語"])#"国語"に対応するvalueを取得
sample_dictionary["理科"] = 70 #新しいキー名とvalueを指定することで、追加可能
print(sample_dictionary)
del(sample_dictionary["理科"])#key名"理科"と対応するvalueを消去
print(sample_dictionary)
- .updateで辞書に複数のkeyとvalueを追加可能
- .keys()でkey一覧を取得
- .values()でvalue一覧を取得
sample_dictionary.update({"理科":75,"社会":85})#辞書に複数のkey,valueを追加
print(sample_dictionary)
print(sample_dictionary.keys())#辞書のkey一覧を取得
print(sample_dictionary.values())#辞書のvalue一覧を取得
以下、例題です。
山田さんの身長、体重が以下の辞書型変数で与えられている場合、BMIはいくつになりますか?
ただし、BMIを求める式は体重(kg)/(身長(m)x身長(m))とします。
変数:yamada = {“height”:1.5, “weight”:45}
出力形式:“yamadaさんのBMIは・・・です。
答えはこちら・・・。
[ac-box01 title=”答え”]
yamada = {"height":1.5,"weight":45}
BMI_value = yamada["weight"]/(yamada["height"]*yamada["height"])
print("yamadaさんのBMIは"+str(BMI_value)+"です。")
[/ac-box01]
さあPythonを使ってみよう!
今回はPythonの基本文法を学びました。
出力はprint、コメントアウトは#、から始まり、型として、int型が整数、float型が小数、str型が文字列。
そして、リスト型や辞書型を学びました。
リスト型は順番(要素は0番目から始まる)がありますが、辞書型には順番がありません。
色々と活用できるので、ぜひ自分で実際に書いてみてくださいね。
下記サイトは実際に自分で学べるのでオススメです!
参考サイトPython Tutorial
こちらの「スラスラ読める Pythonふりがなプログラミング」もPython初心者の方におすすめです♪
Python環境構築についてはこちらの記事をお読みください♪
次は、Pythonの制御文(if文、for文、while文)について学びましょう♪
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