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生成AIの著作権は大丈夫?AIで作った文章・画像を使う前に確かめること(商用利用も)

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「AIで作った画像、ブログに使っても大丈夫?」

「AIが書いた文章を、そのまま資料に入れていいの?」

AIで何かを作れるようになると、次に気になるのが著作権です。この記事では、文化庁の公表資料と4社の利用規約をもとに、使う前に何を確かめればいいかを整理します。

先に結論です。

  • AIで作ったものでも、既存の作品に「似ていて」「それをもとにしている」と、著作権の侵害になることがあります。判断の基準は、人が作った場合と同じです
  • ChatGPT・Claude・Copilotは、作ったものの権利を利用者に渡す(または主張しない)と規約に書いています。ただ、「自分に権利がある」ことと「他人の権利を侵害していない」ことは別の話です
  • 使う前に、似せていないか・規約・公開先のルール・AIで作ったと偽らないかの4つを確かめます

2026年10月31日に、文化庁の資料と4社の規約の原文で確かめた内容です。この記事は法律の助言ではありません。迷う場面では、最後に紹介する相談先を使ってください。

使う前に確かめる4つ。1 特定の作品や作家に似せていないか、2 サービスの規約、3 公開先のルール、4 AIで作ったと偽っていないか
目次

まず、2つの問題を分けて考える

AIと著作権の話は、混ざると分かりにくくなります。使う人が気にするのは、次の2つです。

  1. 作ったものを使うと、誰かの権利を侵害しないか
  2. 作ったものは、自分の著作物として守られるか

文化庁の資料でも、この2つは別の問題として分けて考えるとしています。AIが何を学習したか(開発の段階)も別の論点ですが、使う側の人がまず気にすべきなのは1つ目です。

AIと著作権の3つの論点。AIの開発・学習の段階、作ったものを使う段階、作ったものが著作物になるか。使う人がまず気にするのは使う段階

他人の権利を侵害するのはどんなとき?

文化庁の資料では、AIで作った画像などをSNSに公開したり販売したりする場合も、通常の著作権侵害と同じ基準で判断されるとしています。ポイントは次の2つです。

  • 似ている(類似性)=既存の作品と、創作的な表現が共通している
  • もとにしている(依拠性)=既存の作品をもとに作った

この2つがそろい、引用などの例外にも当たらないと、侵害になります。どちらかがなければ、侵害にはなりません。

侵害になりうるのは、似ている(類似性)ともとにしている(依拠性)の2つがそろったとき。どちらかがなければ侵害にならない。自分で楽しむだけなら許諾は要らない

AIの場合に注意したいのが「もとにしている」のほうです。自分では知らなくても、その作品がAIの学習に使われていた場合は、もとにしていたと推認されることがある、と資料にはあります。だから「AIが勝手に作ったから知らない」は通りにくいと考えておくほうが安全です。

作風が似ているだけなら?

「〇〇風」のような作風は、それだけなら著作権で守られる「表現」ではなく「アイデア」に近いものです。資料でも、作風が共通しているだけなら侵害にならないとしています。

ただし、特定の作家の作品の表現そのものが感じ取れるほど似ていれば、侵害になりえます。作家名や作品名、キャラクター名を入れて「そっくりに」と頼むのは避けましょう。

自分で楽しむだけなら

個人で画像を作って眺めるだけなら、権利者の許可は要らない、と資料にあります。気をつけるのは、ブログやSNSに出す、販売する、仕事で配る、といった「外に出す」ときです。作るのが問題なくても、外に出す使い方まで同じとは限りません。

AIで作ったものは、自分の著作物になる?

文化庁の資料の考え方は、次のとおりです。

  • 簡単な指示で「生成」ボタンを押しただけのものは、著作物に当たらないと考えられる
  • 人が考えを表現するための「道具」としてAIを使ったと言えれば、著作物になり、使った人が著作者になる
  • そのときは、作る意図があるか、表現にどれだけ手を加えたかで判断する。何度も生成し直した回数や、たくさんの中から選んだこと自体は、それだけでは足りない
  • AIの出力に、人が自分で書き足したり直したりした部分は、通常は著作物になる

つまり、AIで作ったものが「自分だけのもの」として守られるとは限りません。OpenAIの規約にも、同じような出力が他の利用者にも出ることがあると書かれています。「この画像は自分のものだから、似たものを使わないで」とは言えない場合がある、と考えておきましょう。

サービスの規約で確かめること

4社の個人向けの規約で、作ったものの扱いを確かめました。

サービス作ったものの扱い(規約の書き方)あわせて書かれていること
ChatGPT利用者がアウトプットを所有する。OpenAIに権利があればすべて利用者に譲渡同じような出力が他の人にも出ることがある
Claude規約を守る限り、Anthropicに権利があればすべて利用者に譲渡出力が正確とは限らない
Gemini利用者のコンテンツの所有権は主張しない。生成物の権利を個別に定めた文は見当たらないAIのコンテンツを人が作ったと誤解させる行為は禁止
Copilot利用者のコンテンツをMicrosoftは所有しない「自分の個人的な利用」に限る。Copilotが作ったことを示す表示を消さない

2026年10月31日時点の個人向けの規約です(OpenAI 2026年1月1日発効、Anthropic 2025年10月8日、Google 2026年7月30日、Microsoft 2026年8月18日)。会社や学校のアカウントは別の契約になります。

4社の規約の要点。ChatGPTとClaudeは権利を利用者に譲渡、GeminiとCopilotは利用者のコンテンツの所有権を主張しない(Copilotは所有しない)。どれも他人の権利を侵害しない保証ではない

規約が言っているのは、「サービス会社と利用者の間では、作ったものは利用者側」ということだけです。作ったものが既存の作品に似ていた場合まで、問題ないと保証しているわけではありません。

Copilotの個人向けの規約には「自分の個人的な利用に限る」とあります。仕事で使う場合や、作ったものを販売する場合は、規約を読んでから判断してください。

文章で気をつけること

AIの文章でも、頼み方によっては既存の文章に近いものが出ることがあります。たとえば、次のような頼み方です。

  • 特定の本・記事・歌詞などを「そのまま書いて」「続きを書いて」と頼む
  • 他人の文章を貼って「少しだけ言い換えて」と頼む

人の文章を使うなら、引用のルール(引用部分をはっきり分ける、自分の文章が主になる、出典を示すなど)を守ります。AIの文章を使うときも、自分で読み直して手を入れると、内容の確認にもなります。書かれている事実が正しいかは別の問題なので、生成AIの答えの確かめ方で確かめてください。

画像で気をつけること・商用利用

画像は、似ているかどうかが目で見てすぐ分かるぶん、文章より気をつける場面が多くなります。

  • 作家名・作品名・キャラクター名で「そっくりに」と頼まない
  • 他人の画像を入れて「これに似せて」と頼まない(もとにしたことがはっきりするため)
  • ロゴや実在の人の顔は、著作権とは別の権利(商標や肖像)の問題もあるので避ける
  • AIで作ったことを示す表示を消さない(Copilotの規約。Geminiには設定に「メディアの透かし」という項目がある)

販売・広告・仕事の資料に使う「商用利用」は、規約に加えて、使う場所のルールも確かめます。SNS、ストック素材のサイト、コンテストなどでは、AIで作った作品の扱いを決めていることがあります。

公開する前の4つのチェック

ブログやSNSに出す前に、次の4つを確かめてください。

  1. 特定の作品・作家・キャラクターに似せていないか
  2. 使ったサービスの規約で、その使い方ができるか
  3. 公開する場所(SNS・サイト・会社)のルールに合っているか
  4. AIで作ったことを、人が作ったように偽っていないか
公開前の4つのチェック。似せていないか、規約でできるか、公開先のルールに合うか、AIで作ったと偽っていないか。迷ったら使わないか、相談する

りけろぐの図解は、AIの画像生成ではなく、内容を決めてから図を描くプログラムで作っています。画面の画像は、自分で撮ったスクリーンショットです。それでも、公開する前に上の4つは毎回見ています。

迷ったら、使わないか、相談するのが安全です。文化庁は、文化芸術活動に関する法律相談窓口を案内しています。

よくある質問

Q. AIで作った画像を、ブログのアイキャッチに使ってもいいですか?

A. 特定の作品に似せていないこと、使ったサービスの規約でその使い方ができることを確かめてから使ってください。作家名やキャラクター名を入れて作ったものは避けるのが安全です。

Q. 「〇〇風」で作るのはだめですか?

A. 作風が似ているだけなら、侵害にはならないとされています。ただし、特定の作品の表現が感じ取れるほど似ていれば侵害になりえます。作家名を入れた頼み方は避けるのが安全です。

Q. AIで作ったと書く必要はありますか?

A. Googleの規約は、AIのコンテンツを人が作ったと誤解させる行為を禁止しています。公開先によっては表示を求められることもあるので、AIで作ったと一言書いておくと安心です。

Q. 会社の資料に使ってもいいですか?

A. 会社のルールが先です。会社が契約しているAIかどうかでも、規約が変わります。個人のAIで作ったものを仕事に使う前に、会社のルールを確かめてください。確かめる項目は、仕事で生成AIを使う前の確認リストにまとめました。

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参考(2026年10月31日に確認)

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