「画像生成はできた。次は動画を作ってみたい。RTX 4070で、どのくらいの動画が作れるの?」
この記事は、自分のパソコンで動画生成を試したい人が、RTX 4070(VRAM 12GB)でどのくらいの動画を、どのくらいの時間で作れるかを判断するための記事です。VRAMの基本は、AIに必要なVRAMは何GB?にまとめています。
先に結論です。
- 5秒の短い動画は、MiniMax H3という動画生成AIの標準の設定で、1本約10分(580.4秒・587.6秒)で作れました
- 約35秒の動画は、Wan2.2 Animateという別の動画生成AIで、場面を分けて完成させました
- 高速化の設定を試しても、5秒の動画の総時間は540.8〜556.5秒で、ほとんど変わりませんでした
- 大きめの設定では、メモリの空きがなくなって止まりました。動画生成は、VRAMとメモリの両方に余裕が要ります
筆者の個人PC(RTX 4070・VRAM 12GB、メモリ32GB)で、2026年8月〜10月に動かした記録をもとにまとめました。生成した動画は、使った素材の権利の都合で載せていません。

あなたならどれで十分か
| やりたいこと | RTX 4070(12GB)で | 筆者の記録 |
|---|---|---|
| 数秒の短い動画を試す | できる。1本に約10分 | 5秒の動画に580.4秒・587.6秒 |
| 30秒くらいの動画を作る | 場面を分ければできた | 約35秒の動画を、場面を分けて完成 |
| 大きな解像度の動画 | メモリに余裕がないと止まる | 544×960の設定は4回止まり、完走した1回は約28分 |
| 画像を何枚も作る | 動画より、ずっと軽い | 画像生成(SD1.5)は1枚約2秒 |
「1本に約10分」は、筆者の記録にある1本あたりの総時間です。動画の長さや設定、パソコンの状態で変わります。
なぜそう言えるか:動画は画像よりずっと重い
動画は、たくさんの画像(フレーム)を、つながるように作ります。筆者が作った5秒の動画は124フレームでした。そのため、画像1枚よりも、計算の時間とメモリがずっと多く要ります。筆者の記録では、画像1枚が約2秒だったのに対し、5秒の動画は約10分でした。
使うモデルのファイルも大きくなります。MiniMax H3は、筆者が使った構成で、主なファイルを合わせると40GBを超えます(公式の配布ページの値)。VRAMの12GBには一度に載らないので、ツールがVRAMとメモリの間でデータを入れ替えながら動かします。
高速化の設定を試した回の時間の内訳を見ると、動画を作る計算そのもの(約227〜236秒)と同じくらい、指示の文章を読み取る段階(約195〜215秒)にも時間がかかり、できた映像を動画の形に戻す段階にも約100秒かかっていました。計算以外の段階だけで、約300秒です。
実際に試した結果
| 試したこと | 条件 | 結果 |
|---|---|---|
| MiniMax H3(標準の設定) | 352×608・124フレーム(5.17秒) | 580.4秒・587.6秒。VRAMは最大11,530〜11,707 MiB |
| MiniMax H3(高速化の設定3通り) | 同じ | 540.8秒・556.5秒・548.4秒(各1回) |
| MiniMax H3(大きめの設定) | 544×960・124フレーム | 4回止まった。空きの多い状態から始めた1回は1664.1秒 |
| Wan2.2 Animate | 約35秒(565フレーム) | 場面を分けて完成。所要時間は記録していない |
ツールは、どちらもComfyUI(画像や動画の生成AIを、部品をつないで動かすアプリ)を使いました。web UIとの違いはComfyUIとは?Stable Diffusion web UIとの違いにまとめています。Wan2.2 Animateでは、モデルの一部をGPUとメモリで入れ替える設定(ブロックスワップ)を使って、12GBに全部は載らないモデルを動かしました。
止まったときの記録と直し方は、画像生成・動画生成が「メモリ不足」で止まるときの対処にまとめています。MiniMax H3のくわしい数字は、筆者のもう1つのブログのMiniMax H3をRTX 4070・メモリ32GBで動かした実測にあります。

買うときに見る場所
- VRAM:12GBで、5秒の動画はほぼ上限まで使いました。動画を本格的に作るなら、12GBより上を見ます。目安はAIに必要なVRAMは何GB?
- メモリ:動画生成では、VRAMより先にメモリの空きがなくなって止まりました。筆者の32GBの記録はAIに使うならメモリは32GB?64GB?
- SSDの空き:モデルのファイルは、1つの動画生成AIで40GBを超えることがあります
よくある勘違い
- 高速化の設定を入れれば、何倍も速くなる → 筆者の記録では、5秒の動画の総時間はほとんど変わりませんでした
- VRAMに入らない大きさのモデルは、動かない → VRAMとメモリで入れ替えながら動かせました。そのぶん、メモリの空きが要ります
- 画像生成と同じ感覚で、すぐできる → 画像1枚が約2秒だったのに対し、5秒の動画は約10分かかりました
よくある質問
Q. 長い動画は作れますか?
A. 筆者は、約35秒の動画を場面ごとに分けて作り、つなげて完成させました。1回で長い動画を作るより、メモリが足りなくなりにくい作り方です。
Q. まずは画像生成から始めたほうがいいですか?
A. 筆者は、画像生成(2023年)から始めて、動画生成(2026年)に進みました。画像生成の始め方はStable Diffusion web UIのインストール・日本語化と基本的な使い方にまとめています(2023年の手順なので、今とは違う所があります)。
RTX 4070(12GB)でも、数秒の動画なら1本約10分で作れ、長い動画は場面を分ければ作れました。動画を本格的に作るなら、VRAMとメモリの両方に余裕を持たせます。
パソコンで動画生成AIを動かさなくても、文字や数字で見せる短いアニメーションなら、チャットでClaudeに頼んで作れます(AIで動画は作れる?Claudeに頼んだら約3分で15秒のアニメーションができた)。
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この記事でできるようになったことRTX 4070(12GB)で作れる動画の長さと時間の目安が分かり、試すかどうか・何を増やすかを判断できる
やってみる作りたい動画の長さと解像度を決め、5秒あたり約10分を目安に、作る本数と時間を見積もる
次に「画像生成や動画生成が、メモリ不足のエラーで途中で止まる。どうすればいいか分からない」と思ったら
メモリ不足で止まったとき止まった記録と完走できた直し方ほかの疑問なら
- ComfyUIとweb UIを比べるComfyUIとは?web UIとの違いという人に
- AIに必要なVRAMを知るAIに必要なVRAMは何GB?という人に
- メモリの量を決めるAIに使うならメモリは32GB?64GB?という人に
いまは「STEP 7 自分に合わせる」です。難しかった・違う悩みだった人は、START HERE の「困ったときは」から選べます。
参考
- Comfy-Org「MiniMax-H3」(Hugging Face のモデル配布ページ)https://huggingface.co/Comfy-Org/MiniMax-H3 (2026年11月1日に確認)

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