「NotebookLMに教科書を入れられるって聞いたけど、英語の本でも使えるの? 答えは信じていいの?」
この記事はNotebookLM(いまの名前はGemini Notebook)の「教科書」を、勉強や学び直しに使ってみたい人のための記事です。
先に結論です。
- [ソースを追加]→[教科書]で、海外の大学向けの教科書を無料で入れられます。本は英語ですが、日本語で聞けば日本語で答えてくれました
- 教科書に書いてあることは、引用の番号を開くと教科書の本文が出て、答えと一致しました。教科書に無い言葉は「含まれていません」と答えました
- ただし、番号が付いていても、教科書の本文とは限りません。式・数字・かぎかっこの3つだけは番号を開いて確かめます
2026年11月3日に、心理学の教科書を入れて3つ質問しました。試したのは筆者のGoogleアカウントで、操作と記録はClaude Code(AIに作業を任せる道具)が行いました。統計の教科書で試した記録も、あわせて紹介します。

教科書機能とは
Googleが2026年10月29日に発表した機能で、ノートブックのソースに教科書を丸ごと1冊入れられます。
公式の発表によると、教科書はOpenStax・Open Textbook Library・S Chand Publishingの「数百冊」。学生が無料で使えるとされています。答えには引用が付き、元の教科書を開けます。
わたしが開いた一覧では、心理学・統計・プログラミング・経済などの本が並んでいました。日本語の本は見つかりませんでした(11月3日の朝に数えたときは409冊、タイトルに日本語を含む本は0冊)。
教科書の入れ方
- notebooklm.google.com を開き、「新しいノートブック」を押す
- 「ソースを追加」を押し、出てきたボタンの中から「教科書」を押す
- 上の検索欄に本の名前を入れる(今回は「Psychology 2e」)。本を選んで「ソースに追加」を押す


画面は2026年11月3日のものです(ほかの本の表紙はぼかしています)。
左のソースの欄で、本の横の読み込み中の印が消えるまで待ちます。今回は約4分かかりました。読み込みが終わると、ノートブックの名前が「心理学入門」に変わり、本の要約が日本語で出ました。
本が1冊も出てこないときは、絞り込みの「国」で米国・インド・その他のどれかを選んでみてください。同じ日の朝、1回目だけ0冊のまま表示されないことがありました。
まず試す、短い頼み方
本の要約が出たら、下のチャット欄で聞きます。【】の中を、知りたい言葉と、説明してほしい相手に変えてください。
教科書をもとに、【短期記憶】とは何かを、【中学生】にも分かるように3行で説明してください。
約40秒で、日本語の3行が返ってきました。

- 短期記憶は目や耳から入った情報を一時的に受け取って処理する記憶の仕組み
- パソコンの画面にファイルを開いておくように、およそ15〜30秒だけ情報を保てる
- 一度に扱える量は7個前後(新しい研究では4±1個)。必要な情報は長期記憶へ送られる
文の後ろには、小さな番号が付いています。番号にマウスを乗せると、根拠にした教科書の本文が英語で出ます。

番号の1つ目には「短期記憶は15〜30秒」「パソコンの画面に出している情報のようなもの」という文、2つ目には「7±2」「4±1」の文がありました。答えの数字はどちらも教科書の本文と一致していました。
教科書に無い言葉を聞いたら
次に、同じ頼み方で「系列位置効果」(最初と最後に覚えたものほど思い出しやすい現象)を聞きました。
答えは「教科書には『系列位置効果』という用語自体の定義や解説は含まれていません」。教科書に無いことを、それらしく作りませんでした。

そのうえで、関連する話として「最初と最後の情報が強く影響する現象」と「前後の情報が邪魔し合って思い出しにくくなる現象」を挙げ、番号を3つ付けていました。
ここで、番号を全部開いてみました。
| 番号 | 開いた先 |
|---|---|
| 1 | 説得の章の本文(先に出た主張が強く残る) |
| 2 | 巻末の参考文献の一覧の1行(論文の題名) |
| 3 | 記憶の章の本文(干渉で思い出せない) |
2つ目は本文の説明ではなく、参考文献の一覧でした。論文の題名に「新近(Recency)」「初頭(primacy)」という言葉が入っていたので、根拠にしたようです。

番号が付いていても、そこに説明が書いてあるとは限らない、ということです。正直なところ、全部開くまで気づきませんでした^^;
うまくいかないときの、詳しい頼み方
そこで、「書いてあること」と「書いていないこと」を分けて、場所も言ってもらうように頼み直しました。
【系列位置効果】について、教科書に書いてあることだけで説明してください。教科書に書いていない部分は「教科書には書いていない」と分けて書いてください。根拠にした文が、教科書のどの章のどの節にあるかも教えてください。
答えは2つの見出しに分かれて返ってきました。

- 教科書に書いてあること:説得の「最初」と「最後」の効果(第12章第3節「態度と説得」)、記憶の干渉(第8章第3節「記憶の問題点」)
- 教科書には書いていないこと:系列位置効果という用語と定義、最初と最後が思い出しやすくなるU字型のグラフ、真ん中が忘れやすい理由の実験
今回は、参考文献の一覧を根拠にした番号はありませんでした。章と節の番号は、OpenStaxの公式サイトで教科書の目次と本文を開いて、どちらも合っていることを確かめました。
節の番号があると、あとで自分で教科書を開いて読めます。1回しか試していないので、いつもこう分けてくれるとは言えません。それでも、確かめる手間はかなり減りました。
統計の教科書では、教科書に無い式が混ざった
同じ日に、統計の教科書(Introductory Statistics 2e)でも試しています。こちらは、自分のブログの実験記事を点検してもらいました。
計算は手元で計算した値とぴったり一致しました。教科書に無いことを聞くと、「教科書にもソースにも記載はない」と答えました。
気になったのは、「何回くり返して測ればいいか」を聞いたときです。答えは「教科書の考え方に基づき」として式を示し、番号も付いていました。ところが、その番号を開くと、書いてあったのは別の式でした。
式の計算そのものは合っています。ただ、教科書の外の一般的な式を、教科書から来たように見える形で出していました。答えの柱になっている番号を10か所開いて、本文とそのまま一致したのは8か所です。
詳しい記録は、すまてく LABのGemini Notebookの「教科書」は根拠になる? 自分の実験記事を統計の本で点検したに書いています。
確かめるのは、式・数字・かぎかっこだけ
番号を全部開くのは大変です。わたしは次の3つが出てきたときだけ開くことにしました。
- 式:「教科書の方法で」と言われた式が、その節に本当に載っているか
- 数字:答えの数字が番号の先の本文と同じか
- かぎかっこ:「教科書によると『〜』」の文が本文にそのままあるか

番号を開いて、参考文献の一覧や、関係の薄い章が出てきたら、その部分は教科書の説明ではありません。詳しい版の頼み方で、章と節を聞き直します。
出典の確かめ方そのものはChatGPTの出典リンクは信用していい? 開いて確かめる5つのことにまとめています。
使う前に知っておきたいこと
- 本を追加してすぐに聞かない。統計の教科書では追加から1分前後で聞くと、教科書を引用せずに「教科書の考え方」とだけ書いた回がありました。要約が出てから聞きます
- 本は英語。答えの番号の先も英語の本文です。数字や式は英語のままでも見比べられます
- わたしのアカウントには「PRO」の表示があります。無料プランで同じように使えるかは確かめていません。公式の発表にも、プランの条件は書かれていませんでした
- 日本の教科書や、学校の授業で使っている本は入っていません。授業のプリントやノートは、ふだんのNotebookLMと同じように、PDFや文章としてソースに入れればOKです
NotebookLMの基本の使い方(資料やYouTubeの入れ方、ChatGPTとの違い)は、NotebookLMの使い方にまとめています。
教科書を入れると、答えが賢くなるというより、答えの根拠を自分で開けるようになります。開くところを3つに絞れば、勉強の相手として十分に使えると感じました。
次に読む記事
この記事でできるようになったこと教科書を1冊入れて日本語で質問し、式・数字・かぎかっこの番号を開いて教科書の本文と見比べられる
やってみる教科書を1冊入れて、知りたい言葉を下の文で聞き、番号を1つ開いて本文と見比べる
教科書をもとに、【短期記憶】とは何かを、【中学生】にも分かるように3行で説明してください。
次に「番号の先が、答えと合っているか見分けたい」と思ったら
出典を確かめるWeb検索つきAIのリンクの見方ほかの疑問なら
- NotebookLMを使うNotebookLMって何に使うの?という人に
- PDFを読ませる長いPDFを全部読む時間がない。要点と、知りたいところだけ知りたいという人に
いまは「STEP 6 仕事・暮らしで使う」です。難しかった・違う悩みだった人は、START HERE の「困ったときは」から選べます。
参考
- Google「Gemini Notebook: New access to textbooks」(2026年10月29日公開、2026年11月3日に確認)
- OpenStax「Psychology 2e」8.1 How Memory Functions・8.3 Problems with Memory・12.3 Attitudes and Persuasion(2026年11月3日に確認)
- すまてく LAB「Gemini Notebookの『教科書』は根拠になる?」(統計の教科書で試した記録、2026年11月3日)

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