「グラボのないパソコンでも、ローカルLLMは動くの?」
この記事は、GPU(グラフィックボード)のないパソコンや、GPUのVRAMが少ないパソコンで、ローカルLLM(自分のパソコンで動かす文章AI)を試したい人のための記事です。そもそもパソコンを買い替えるべきかは、AIのためにパソコンを買い替えるべき?にまとめています。
先に結論です。
- GPUを使わず、CPUだけでもローカルLLMは動きました
- ただし、同じパソコンでGPUを使ったときと比べると、速さは8Bで約10分の1(1秒あたり約8トークン)、1.2Bで約8分の1(約28トークン)でした
- 8Bに256トークン(数百文字)の答えを出させると、CPUだけでは約33秒かかりました
- 試すだけなら、小さいモデルをCPUで動かす方法もあります。速さが要るなら、GPUのあるパソコンが向いています
2026年11月1日に、筆者のパソコン(Core i7-13700F・メモリ32GB・RTX 4070)で、LM StudioのGPUを使わない設定で測りました。

あなたならどれで十分か
| 持っているパソコン | ローカルLLMは | 筆者の記録 |
|---|---|---|
| GPUなし・メモリ16GB以上 | 小さいモデルなら試せる | CPUだけで1.2Bが約28トークン/秒 |
| GPUなしで8Bを使いたい | 動くが、待ち時間が長い | CPUだけで8Bが約8トークン/秒 |
| GPUあり(VRAMに収まる) | 速く動く | RTX 4070で8Bが約80トークン/秒 |
| ふだんの調べもの・文章 | ローカルでなくてよい | ChatGPTなどはサービスのサーバーで動く |
CPUの速さは、パソコンによって違います。筆者が測ったのは、デスクトップ用のCore i7-13700Fの1台だけです。
なぜそう言えるか:文章を出す計算をCPUが受け持つ
ローカルLLMは、文章を1トークンずつ作るたびに、モデルのたくさんの数値を使って計算します。GPUは、この計算を一度にたくさん進めるのが得意です。GPUを使わない設定にすると、同じ計算をCPUが受け持つので、時間がかかります。
LM Studioのコマンドでは、GPUに載せる割合を「off(GPUを使わない)」から「max(すべてGPU)」まで選べます。今回は、同じモデル・同じ頼み方で、この設定だけを変えました。
実際に試した結果
| モデル(ファイル) | GPUを使ったとき | CPUだけ |
|---|---|---|
| 1.2B(約1.3GB) | 1秒あたり約240トークン | 1秒あたり27.3〜29.1トークン |
| 8B(約4.9GB) | 1秒あたり約78〜86トークン | 1秒あたり8.4トークン |
CPUだけで8Bを動かしたときは、256トークンの答えに約32〜33秒かかりました。1.2Bは、209トークンの答えに約9〜10秒でした。また、8BをCPUで動かすと、モデルをメモリに置くため、使えるメモリが約11GBから約6GBに減りました。

買うときに見る場所
- GPUの有無とVRAM:速さが要るなら、GPUのあるパソコンを選びます。VRAMの目安はAIに必要なVRAMは何GB?、GPUの型番の比べ方はRTX 4060・4070・4090はAIで何が違う?
- メモリの量:CPUだけで動かすときは、モデルをメモリに置きます。LM Studioの公式は、メモリ16GB以上をすすめています
- CPUの対応:LM Studioの公式の要件では、WindowsではAVX2という命令に対応したCPUが必要です
よくある勘違い
- ローカルLLMには、必ずGPUが要る → CPUだけでも動きました。ただし遅くなります
- CPUだけなら、メモリは関係ない → CPUで動かすと、モデルをメモリに置くので、メモリをたくさん使います
- 小さいモデルなら、GPUなしでも同じ速さ → 1.2Bでも、GPUのときの約8分の1でした
よくある質問
Q. 自分のノートパソコンでも、同じくらいの速さで動きますか?
A. 筆者はデスクトップのCPU 1台でしか測っていないので、分かりません。まずは小さいモデル(数GB未満)から試して、待ち時間を見てください。始め方はLM Studioの始め方にまとめています。
Q. 小さいモデルで、どこまでできますか?
A. 1.2Bのモデルに要約・事実・メールを頼んだ結果は、軽いローカルLLM(1.2B)でどこまでできる?にまとめています。
GPUがなくても、ローカルLLMは動きます。ただ、同じパソコンでは速さが約10分の1になったので、試すなら小さいモデルから始め、速さが要るならGPUのあるパソコンを考えます。
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この記事でできるようになったことGPUなしでも動くが、どれくらい遅くなるかが分かり、試すモデルの大きさと買い替えを判断できる
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次に「高いパソコンが要るのか、今のパソコンで足りるのか分からない」と思ったら
AIのためにPCを買い替えるか決める多くの人は今のPCで足りる理由ほかの疑問なら
- 軽いモデルを試す軽いローカルLLM(1.2B)でどこまでできる?という人に
- ローカルLLMを試すRTX 4070(12GB)でローカルLLMはどこまで動く?という人に
いまは「STEP 7 自分に合わせる」です。難しかった・違う悩みだった人は、START HERE の「困ったときは」から選べます。
参考
- LM Studio Docs「System Requirements」https://lmstudio.ai/docs/app/system-requirements (2026年11月1日に確認)

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