「上司に説明する資料を作らないといけない。でも、何から書けばいいか決まらない」
この記事は、説明や提案の資料を作ることになり、白紙の前で手が止まっている人のための記事です。デザインではなく、「何をどの順で書くか」を決めるところをAIに手伝ってもらいます。
先に結論です。
- 「〇〇について、〇〇に説明する資料の構成案を、5枚のスライドで」と頼むだけで、骨組みができます
- ただ、それだけでは一般的な項目が並ぶだけでした。自分のメモと目的を渡し、「メモにないことは数字を作らずに『要確認』と書いて」と頼むと、自分の資料の構成案になります
- できた構成案は、続けて頼めばパワーポイントのファイルにもできました。数字と「要確認」の所は、自分で確かめて埋めます
2026年10月31日に、架空の「コピー機の入れ替え」の説明資料で、ChatGPTに試しました。

まず試す短い版
【 】の中だけを、自分の資料に書き換えて使ってください。
【コピー機の入れ替え】について、【課長】に説明する資料の構成案を作ってください。【5枚】のスライドで、各スライドの見出しと書く内容を箇条書きにしてください。
得られるもの:スライドごとの見出しと、書く内容の一覧です。
試した結果:順番はよいが、中身は一般論だった
ChatGPTは「なぜ必要か → 何を変えるか → いくらかかるか → 影響は何か → 何を判断してほしいか」の順で、5枚の構成を返しました。説明の順番としてはそのまま使えるものでした。
一方で、中身は「印刷速度」「カラー性能」「スキャン性能」「用紙容量」のような、どのコピー機にも当てはまる項目の並びでした。1枚に5〜10項目あり、自分の数字は1つも入っていません。5分で説明するには重く、何を書けばいいかは結局自分で考える必要がありました。
自分の資料にするなら詳しい版
短い版との違いは「材料のメモ」「目的」「説明する時間」と、「メモにないことは作らない」の4つです。
次のメモを材料にして、【課長】に【5分】で説明する資料の構成案を作ってください。目的は、【コピー機の入れ替えを承認してもらうこと】です。【5枚】のスライドで、各スライドの見出しと書く内容を箇条書きにしてください。メモにないことは、数字を作らずに「要確認」と書いてください。【ここにメモを貼る】
試したときのメモは次の6行です(架空)。
- 今のコピー機は8年使っている
- 紙詰まりが月に3回くらいある
- 修理代が去年は年で12万円かかった
- 新しい機械はリースで月約1万5千円(見積もり)
- 候補はA社とB社の2機種
- 入れ替えは来年4月を希望
試した結果:メモの数字が入り、足りない所が見えた
1枚目は「結論:来年4月のコピー機入れ替えを承認いただきたい」になり、メモの数字(8年、月3回、年12万円、月約1万5千円)がそのまま入りました。メモにない「リース期間」「保守費」「A社とB社の比較」などは、数字を作らずに「要確認」になっていました。
「要確認」の一覧がそのまま資料を仕上げる前に調べることのリストになります。
さらにChatGPTは年間のリース料を約18万円と計算し、修理代(年12万円)よりリース料のほうが高いので単純な節約の話ではなく、承認の理由は故障や業務の停止を防ぐことに置くのがよい、と添えていました。月1万5千円の12か月分は18万円で、計算も合っていました。上司に聞かれそうな所を、先に教えてくれた形です。

パワーポイントのファイルにする
構成案ができたら、続けて「この構成案を、パワーポイントのファイルにしてください」と送ります。
試すと、ChatGPTは1分ほど考えてから、5枚のパワーポイントのファイルを作りました。画面にスライドのプレビューとダウンロードのボタンが出て、1枚目には見出しとメモの4つの数字が、カードの形で並んでいました。
ただし、今回はファイルをダウンロードしてPowerPointで開くところまでは試していません。2枚目以降も、プレビューの表示が止まって確かめられませんでした。ファイルを使うときは、PowerPointで開いて、文字のはみ出しや数字をすべて見直してください。
うまくいかないときの直し方
| こうなったら | こう足す |
|---|---|
| 一般的な項目ばかりで、自分の資料にならない | 「次のメモを材料にして」とメモを貼る |
| 数字が勝手に入っている | 「メモにないことは、数字を作らずに『要確認』と書いて」 |
| 項目が多すぎて説明しきれない | 「【5分】で説明する」「1枚の箇条書きは3つまで」 |
| 何を決めてほしい資料か分からない | 「目的は【〇〇を承認してもらうこと】です」 |
資料の中に比較表を入れたいときは、ChatGPTなど生成AIに表を作ってもらう方法で、列を決めて表にできます。
気をつけること
- 社内の数字、取引先の名前、まだ公表していない計画などは、そのまま入れません。会社のルールと入れてよい情報は、仕事で生成AIを使う前の確認リストとChatGPTなど生成AIに入れてはいけない情報にまとめています
- AIが計算した数字や、整えた言い回しは、提出する前に自分で確かめます。文章を整えたいときは文章を添削する方法が使えます
- 「要確認」は埋めてから資料にします。空欄のまま出すと、かえって質問が増えます
よくある質問
Q. 無料版でもパワーポイントのファイルを作れますか?
A. 今回は有料プランのアカウントで試したので、無料版で同じようにできるかは確かめていません。構成案(見出しと中身)を作るところは、ふつうのチャットで頼めます。有料版が必要かの考え方は生成AIの有料版は必要?にまとめています。
Q. 報告書や企画書でも使えますか?
A. 「5枚のスライド」を「A4で1枚の報告書」「見出しが5つの企画書」のように書き換えれば、同じ頼み方で構成案を頼めます。今回試したのはスライドの形だけです。
Q. どのAIを使えばいいですか?
A. 今回試したのはChatGPTだけです。構成案の頼み方はふつうのチャットの文なので、ほかのAIにも送れます。
資料作りでいちばん時間がかかる「何をどの順で書くか」は、メモと目的を渡せばAIがたたき台を出してくれます。中身の数字と最後の判断は、自分で確かめて決めます。
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この記事でできるようになったこと目的と相手とメモを渡して構成案を作らせ、足りない所を「要確認」で見つけ、パワーポイントにしてもらえる
やってみる次に作る資料のメモを3〜6行書き、詳しい版で構成案を作ってもらう
次のメモを材料にして、【相手】に【5分】で説明する資料の構成案を作ってください。目的は【〇〇】です。メモにないことは、数字を作らずに「要確認」と書いてください。【ここにメモを貼る】
次に「資料の中に比較表を入れたい」と思ったら
表にしてもらうメモを列を決めて表にし、Excelに貼るほかの疑問なら
- 仕事で使う前に確かめる仕事で使いたいが、何を確かめればいいか分からないという人に
- 仕事で何から使うか決める仕事にAIを使えそうだが、何から頼めばいいか分からないという人に
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