「自分しか知らない手順を、人に引き継ぎたい。でも、手順書を一から書く時間がない」
この記事は、頭の中やメモにしかない手順を、人に渡せる手順書やFAQにしたい人のための記事です。
先に結論です。
- メモを貼って「手順書と、よくある質問にしてください」と頼むと、ClaudeもChatGPTも、1分ほどで形にしました
- ただしChatGPTは、メモを書いた人の家だけの話(「うちの次は佐藤さん」)を、読む人にもそのまま書いていました
- 「読む人の立場で直して。メモにないけれど困りそうなことは、最後に挙げて」と足すと、直したうえで、確かめることを8つ挙げました
2026年11月1日に、架空の町内会の「回覧板の回し方」のメモで試しました。

メモを貼って、手順書とFAQにしてもらう
試したのは、次の6行のメモです。
回覧板の回し方メモ。班長から回ってくる。月2回くらい。読んだら名前の欄にチェック。次は表の順番どおり。うちの次は佐藤さん(仮名)→留守なら郵便受けに入れていい。急ぎの紙が入っているときは赤いクリップ。その日のうちに回す。最後の家の人は班長に戻す。なくしたら班長に連絡。
このメモを貼って、次のように頼みました。【 】の中だけを書き換えて使ってください。
次のメモを、【新しく引っ越してきた人】向けの手順書と、よくある質問(FAQ)にしてください。【ここにメモを貼る】
どちらのAIも、「受け取る→読む→チェックする→次の家へ回す→最後は班長へ」の手順と、7つの質問と答えにまとめました。メモにない決まりを作り足すことは、どちらもしませんでした。
書いた人だけの話が、そのまま残った
違いが出たのは、「うちの次は佐藤さん」の1行です。
| AI | 「うちの次は佐藤さん」の扱い |
|---|---|
| Claude | 「表の順番どおり」に直し、家によって回し先が変わるからと説明した |
| ChatGPT | 「この家の次は、佐藤さん(仮名)です」と、手順とFAQの両方にそのまま書いた |
新しく来た人の家の次は、佐藤さんとは限りません。メモは自分のために書いたものなので、自分の家だけの話が混ざっています。AIはそれを、読む人に当てはまるかどうか見分けずに使うことがあります。
読む人の立場で直してもらう
ChatGPTに、続けて次のように頼みました。
読む人の立場で直してください。メモを書いた私の家だけに当てはまることは、だれにでも当てはまる書き方にしてください。メモに書いていないけれど、新しく来た人が困りそうなことは、最後に「確認が必要なこと」として挙げてください。
ChatGPTは「『うちの次は佐藤さん』は個別事情なので削除し、回覧表を基準にしました」と書いて、手順を直しました。最後には、確かめておくことを8つ挙げました。
- 班長の名前と連絡先
- 最後の家から班長へ返す方法
- 回覧表に自分の名前がないとき
- 旅行などで、すぐに回せないとき
ほかにも、雨の日や、赤いクリップの回覧板をその日に回せないときなどが挙がりました。手順書を人に渡す前に、これらを確かめて書き足しておきます。

うまくいかないときは
| こんなとき | どうする |
|---|---|
| 自分だけの話が残っている | 「読む人の立場で、だれにでも当てはまる書き方に」と頼む |
| 手順が足りない気がする | 「メモにないけれど困りそうなことを挙げて」と頼む |
気をつけること
- 会社の手順書を作るときは、社名や取引先、パスワードなどを貼りません。入れてよい情報は仕事で生成AIを使う前の確認リストで確かめてください
- 人の名前は、仮の名前に置き換えてから貼ります
- AIが作った手順書は、実際にその手順をしている人に一度読んでもらってから配ります
よくある質問
Q. 会議のメモでも同じようにできますか?
A. 会議のメモから決まったことをまとめる方法はChatGPTで議事録を作る方法にまとめています。
Q. 説明用の資料にしたいときは?
A. ChatGPTで資料作成するコツにまとめています。
手順書は、メモを貼って頼めばすぐに形になります。読む人の立場で直してもらい、メモにない抜けを挙げてもらってから、人に渡します。
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