生成AI、何から始める?はじめての方へ

ChatGPT・Claudeはどのモデルを使えばいい?初心者向けの選び方と思考量の使い分け

当ページのリンクには広告が含まれています。
「ChatGPT・Claudeはどのモデルを使えばいい?初心者向けの選び方と思考量の使い分け」の記事のアイキャッチ

「ChatGPTもClaudeも、モデルがいくつも出てくる。結局どれを選べばいいの?」

わたしもChatGPTとClaudeを有料で使っていて、ここでよく迷います。有料にすると選択肢が増え、「思考量」や「エフォート」というつまみまで出てきます。

先に結論です。

  • 普段の質問・文章 → 何も変えない(既定のまま)
  • 計算、条件の多い相談、大事な判断 → 「考える量」を1段だけ上げる
  • とにかく速く答えてほしい → 「速い」設定にする
  • コードや何時間もかかる作業 → チャットとは別の場所(ChatGPTのCodex、Claude Code)を使う

モデルを毎回選び直す必要はありません。迷ったときに見るのは、モデル名より「考える量」のつまみです。

この記事のモデル名と画面は2026年10月31日時点のものです。わたしのPlus(ChatGPT)とPro(Claude)の画面と、各社の公式ヘルプで確かめました。モデル名はよく変わるので、本文は「既定」「速い」「深く考える」という役割で説明し、名前は記事の後半の表1つにまとめています。

まずこれだけ覚えればいい。普段は既定のまま、計算や大事な判断は考える量を1段上げる、速さ優先は速い設定、コードや長い作業は専用の場所
目次

普段は「既定のまま」でいい理由

いちばん大事なのは、「何も変えなくていい」ということです。

Claudeの公式ヘルプには「For everyday tasks, the defaults work well.」(普段の作業なら既定の設定で十分)と書かれています。ChatGPTも、有料版で最初に選ばれているのは、ふだんの質問から少し難しい相談まで受け持つ標準のモデルです。

開いた画面で何も触らずに質問すれば、それで正しい使い方です。変えるのは「答えが物足りない」「もっと速くほしい」と感じたときだけで十分です。

画面のどこを見ればいい?

モデルの選択画面は、ChatGPTとClaudeで見た目が違います。ただ、どちらも「モデル」と「考える量」の2つでできています。

ChatGPTの画面

ChatGPTでは、入力欄の右にあるボタンを押すと、上に「思考量」のつまみ、下にモデルの一覧が出ます。わたしのPlusの画面では、つまみはInstant・Medium・Highの3段階でした。

Instantはすぐ答える段階で、ふだんの質問向けです。Mediumは標準的に考え、Highは長めに考えます。

ChatGPTのモデル選択画面を描き直した図。入力欄の右のボタンを押すと、思考量のつまみ(Instant・Medium・High)とモデル(GPT-6とGPT-5.6 Sol)が出る。変えるならつまみ、モデルは上のままでいい

モデルの一覧は上のもの(記事執筆時はGPT-6)のままで構いません。下にある古いモデルは、前のモデルで続けたい人のための選択肢です。

無料版とGoプランには、このつまみがありません。難しい質問のときに「Think」を選ぶ形になっています。

左上の「ChatGPT」を押すと出てくる「Codex」は、モデルではありません。プログラムを作るための別の画面です。

Claudeの画面

Claudeでは、入力欄の下にある「Opus 5.5 中」のような表示を押すと、モデルの一覧と「エフォート」が出ます。エフォートは低・中・高・超高・最大の5段階で、「中」に「おすすめ」と付いていました。

Claudeのモデル選択画面を描き直した図。入力欄の下のモデル名を押すと、4つのモデルとエフォート(低・中・高・超高・最大)が出る。中におすすめの表示。変えるならエフォート、モデルは既定のままでいい

メニューには、それぞれのモデルに「最も困難な課題に」「素早い回答に最適」といった一言が付いています。この一言を見て一番上を選びたくなりますが、普段は既定のモデル(チェックが付いているもの)のままで十分です。

エフォートを開くと、「より高い労力は、より徹底的な回答を意味しますが、時間がかかり、制限をより速く消費します」と書かれています。最大には「4×以上の使用量」という注意も付いていました。

Anthropicのモデル選びのガイドにも「Tuning effort is often a better lever than switching models.」(モデルを変えるより、エフォートを調整するほうが効くことが多い)とあります。変えるなら、まずエフォートです。

この状況ならこれ

やりたいことごとに、どこを変えればいいかをまとめると次のとおりです。

普段の質問

  • ChatGPTなら:何も変えない
  • Claudeなら:何も変えない
  • 初心者へのおすすめ:まずこれ

文章を書く・直す

  • ChatGPTなら:何も変えない
  • Claudeなら:何も変えない
  • 初心者へのおすすめ:頼み方を具体的にするほうが効く

計算・条件の多い相談

  • ChatGPTなら:つまみを1段上げる
  • Claudeなら:エフォートを1段上げる
  • 初心者へのおすすめ:大事なときだけ

長い文書を読む

  • ChatGPTなら:何も変えない
  • Claudeなら:何も変えない
  • 初心者へのおすすめ:大事な要約だけ1段上げる

調べもの

  • ChatGPTなら:何も変えない(検索は自動)
  • Claudeなら:何も変えない(検索は自動)
  • 初心者へのおすすめ:時間をかけた調査は「Deep Research」「Research」という別の機能

とにかく速く

  • ChatGPTなら:Instant
  • Claudeなら:速い設定(エフォート低か、軽いモデル)
  • 初心者へのおすすめ:簡単な質問なら差は小さい

画像を作る

  • ChatGPTなら:モデルを変えず、そのまま頼む
  • Claudeなら:Claudeには画像を作る機能がない
  • 初心者へのおすすめ:画像はモデル選びの話ではない

コードを書く

  • ChatGPTなら:Codex(別の画面)
  • Claudeなら:Claude Code(別の道具)
  • 初心者へのおすすめ:少しなら普通のチャットで十分

「1段上げる」は、ChatGPTならInstantからMedium、MediumからHigh、Claudeなら中から高のように、隣の段階に変えることです。いきなり一番上にする必要はありません。

迷ったらこの順番

画面を開いて迷ったら、上から順に確かめてください。

迷ったときの判断フロー。普段の質問や文章ならそのまま送る。答えが浅い、計算や条件が多い、大事な判断なら考える量を1段上げる。速さ優先なら速い設定。コードや長い作業なら専用の場所。上げても変わらなければ頼み方を見直す

最後の「頼み方を見直す」が大事です。考える量を上げても答えが変わらないときは、設定ではなく、目的・条件・答えの形が足りていないことが多いからです。

強い設定が「いつも正解」ではない理由

「一番強いモデル、一番上の段階を選んでおけば安心」と思うかもしれません。実際には、いつも一番上にすると困ることがあります。

  1. 答えるまでに時間がかかる
  2. 使える量を早く使い切る: Claudeの画面にも「制限をより速く消費します」とあります。ChatGPTは、考える段階の上限に達すると別のモデルに切り替わることがあると、公式ヘルプに書かれています。
  3. 簡単な質問では差がほとんど出ない
  4. 追加の料金がかかる場合がある: Claudeの料金ページでは、Proで一番上のモデル(Fable)を使うと、使用量のクレジットで支払う形になっています。メニューで選ぶ前に、料金ページを確かめてください。
強い設定がいつも正解ではない理由4つ。時間がかかる、使える量を早く使う、簡単な質問では差が小さい、追加料金がかかる場合がある。実際に試すと、軽い設定で2.6秒、重い設定で4.0秒で、答えは同じだった

同じ依頼で試してみた

2026年10月31日に、同じ依頼を速い設定と考える設定で1回ずつ送りました。時間は、送ってから表示が止まるまでの目安です。

「よろしくお願いします」を英語で3通り

  • 設定:Claude 既定(中)
  • 答えまで:約2.2秒
  • 結果:3通り

同じ

  • 設定:Claude 軽いモデル
  • 答えまで:約1.4秒
  • 結果:3通り(ほぼ同じ内容)

硬貨で370円を払う方法は何通り?

  • 設定:Claude 軽いモデル
  • 答えまで:約2.6秒
  • 結果:20通り(正解)

同じ

  • 設定:Claude 既定のモデル・エフォート高
  • 答えまで:約4.0秒
  • 結果:20通り(正解)

同じ

  • 設定:ChatGPT Instant
  • 答えまで:約4.0秒
  • 結果:冒頭で「14通り」、最後は「20通り」

同じ

  • 設定:ChatGPT High
  • 答えまで:約5.9秒
  • 結果:最初から「20通り」

簡単な依頼では、軽い設定でも重い設定でも、ほぼ同じ答えが返ってきました。

一方で、ChatGPTのInstantは、答えの冒頭に「14通り」と書き、途中の計算から「20通り」に直していました。1回だけの結果なので、どの設定が賢いという話ではありません。ただ、計算や条件の多い依頼は、考える段階を1段上げておくと安心です。どの設定でも、数字は最後に自分で確かめます。

毎回モデルを変えなくていい

モデル選びに時間を使うより、質問を送って答えを読むほうに時間を使ったほうが役に立ちます。決まりは3つだけで十分です。

  1. 普段は既定のまま
  2. 困ったときだけ1段上げる(会話の途中で変えても、次の答えから反映されます)
  3. 同じ質問を別の設定で試すのは、比べたいときだけ
毎回モデルを変えなくていい。決まりは3つ。普段は既定のまま、困ったときだけ1段上げる、比べたいときだけ別の設定で試す。終わったら戻さなくても、次に困ったときに見直せばいい

設定を上げたあと、元に戻すのを忘れても困ることはほとんどありません。答えが遅いと感じたら戻せば十分です。

ChatGPTを開いているなら/Claudeを開いているなら

ChatGPTを開いているなら

  • モデルは上のもの(既定)のまま
  • 普段は今の思考量のまま。難しいときだけ1段上げる。急ぐときはInstant
  • 無料版なら、難しい質問のときに「Think」を選ぶ
  • ChatGPTでできることの全体は、ChatGPTの特徴と無料でできることにまとめています

Claudeを開いているなら

  • モデルは既定(チェックの付いたもの)のまま
  • 普段はエフォート「中」。難しいときは「高」。超高・最大は長い作業向けで、普段は使わない
  • 無料版は、料金ページによるとSonnetとHaikuの2つから選ぶ形です。こちらも既定のままで構いません
  • Claudeの使い方の全体は、Claudeの使い方と向いている人にまとめています

ChatGPTとClaudeのどちらを開くか自体で迷っている人は、ChatGPT・Claude・Gemini・Copilotの違いを比較を先に読んでください。

モデルではない表示に迷わない

画面には、モデルのように見えて、実はモデルではない表示もあります。

モデルではない表示。ChatGPTのCodexはプログラムを作る別の画面、Deep Researchは時間をかけた調査の機能。Claudeの自動は作業の任せ方の設定、他のモデルは古いモデル、Claude Codeは別の道具
  • Codex(ChatGPT) … プログラムを作るための別の画面。普段の質問では使わない
  • Deep Research(ChatGPT)/Research(Claude) … 時間をかけて調べてレポートにする機能。モデルとは別に選ぶ
  • 自動(Claude) … モデルではなく、Claudeにどこまで作業を任せるかの設定。画面には「安全でないと思われる場合は一時停止して確認します」と説明があります
  • 他のモデル(Claude) … 前の世代のモデル。普段は開かなくていい

ほかの機能名も含めて役割で整理したものは、生成AIの機能名がわからない?にまとめました。

コラム:Claude Codeを使っている人は

Claude Codeは、パソコンの中でプログラムを作らせる道具です。チャット画面とは別に、`/model` という命令でモデルを選びます。公式の説明では、Proなどの既定はチャットと同じ系統のモデルで、選んだモデルは次回以降の既定として保存されます。考え方はチャットと同じで、まずは既定のまま使い、難しい作業のときだけ上げれば十分です。Claude Codeのモデル選びは、別の記事で扱う予定です。

2026年10月31日時点のモデル名

モデル名は数か月で変わります。この記事では、名前はこの一覧だけにまとめています。名前が変わっても、「既定のまま、困ったら1段上げる」という選び方は同じです。

役割ChatGPT(Plus)Claude(Pro)
既定(普段はこれ)GPT-6(思考量は今の設定のまま)Opus 5.5・エフォート中
速いGPT-6のInstantHaiku 5.5、またはエフォート低
深く考えるGPT-6のHighOpus 5.5のエフォート高
さらに上(条件あり)Extra High・ProはProプラン以上Fable 5.1(Proは使用量クレジットで支払い)
無料版既定のまま(難しい質問は「Think」)SonnetとHaikuから選ぶ

わたしのPlusとProの画面と、OpenAIとAnthropicの公式ヘルプで確かめた内容です。表示はプランや時期によって変わります。ChatGPTの無料版のモデル名は、料金ページ(GPT-6)とヘルプ(GPT-5.6 Luna)で表記が違ったため、一覧には書いていません。

よくある質問

Q. 結局、初心者はどのモデルを選べばいいですか?

A. 選ばなくて大丈夫です。開いたときの既定のままで使い、答えが物足りないときだけ考える量を1段上げてください。

Q. 一番新しいモデル、一番上の段階が一番いいのでは?

A. 難しい作業では役に立ちますが、時間がかかり、使える量も早く減ります。簡単な質問では差がほとんど出ません。いつも一番上にする必要はありません。

Q. 思考量やエフォートは、いつ上げればいいですか?

A. 計算、条件がいくつもある相談、大事な判断に使う答え、長い文書の大事な要約のときです。上げても答えが変わらないときは、頼み方を具体的にしてみてください。

Q. 無料版でもモデルを選ぶ必要はありますか?

A. ありません。ChatGPTの無料版は、難しい質問のときに「Think」を選ぶだけです。Claudeの無料版も既定のままで使えます。有料版にするかどうかから迷っている人は、生成AIの有料版は必要?で判断の目安をまとめました。

Q. モデル名が変わったら、この記事は古くなりますか?

A. 名前の一覧は古くなりますが、選び方は変わりません。一覧はモデルが変わったときに書き直します。

モデル選びで手が止まったら、まずは既定のまま1つ質問を送ってみてください。

次に読む記事

この記事でできるようになったことふだんは最初の設定のままでいいと分かり、必要なときだけ変えられる

やってみるいつもの依頼を既定のまま送り、物足りなければ同じ依頼を別のモデルで送り比べる

次に「思考・リサーチなど、機能の違いは?」と思ったら

機能の名前を知る思考・検索・リサーチなどを役割で整理

ほかの疑問なら

いまは「STEP 7 自分に合わせる」です。難しかった・違う悩みだった人は、START HERE の「困ったときは」から選べます。


参考(2026年10月31日に確認)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次