「AIイラストを自分のパソコンで作ってみたい。でも、うちのPCで動くの?足りないなら何を買えばいい?」
この記事は、自分のパソコンでAIイラスト(画像生成)を始めたい人が、手持ちのPCで足りるか、足りないなら何を足せばいいかを判断するための記事です。わたしのパソコン(RTX 4070・VRAM 12GB・メモリ32GB)で、2026年の画像生成モデルを6つ動かしました。そのときにVRAM・メインメモリ・ディスクをどれだけ使ったかを元に、目安をまとめています。
先に結論です。
- いちばん大事なのは、GPUのVRAM(GPUに付いているメモリ)です。NVIDIAのGeForce RTXで、VRAMが多いほど余裕があります
- VRAM 12GBのRTX 4070では、試した6つのモデルがすべて1024×1024で最後まで動きました。止まったものはありません
- 新しいモデルはメインメモリもたくさん使います。ComfyUIだけで最大約17.5GB使ったので、メインメモリは32GBあると安心です
- ディスクはソフトに約6GB、モデル1つに約4〜12GBかかります。今回試したモデルのファイルは、全部で約55GBになりました
- VRAM 8GB・16GBのGPUは持っていないので試していません。この記事の8GB・16GBの話は公式の仕様と12GBの実測から考えた目安です
まず自分のPCのVRAMを確かめる
Windowsなら、タスクマネージャーで確かめられます。
- タスクマネージャーを開く(Ctrl+Shift+Esc)
- 「パフォーマンス」を開き、左の一覧から「GPU」を選ぶ
- 「専用GPUメモリ」の数字(例: 12.0 GB)がVRAMです
「共有GPUメモリ」はメインメモリの一部を借りる分なので、VRAMとは別です。GPUが2つ出てくるノートPCは、NVIDIAと書かれた方を見てください。
VRAMは何GBあればいい?
VRAMは画像を作るときにモデル(絵を描く本体のファイル)を置いておく場所です。入りきらないと、遅くなったり、メモリ不足で止まったりします。
わたしのRTX 4070(12GB)で6つのモデルを動かしたときの、VRAMの使用量です(Z-Image Turboは、大きいファイルと軽いファイルの2つを測りました)。

この数字は測る前から使われていた約1.4GB(Windowsの画面表示など)を含んだGPU全体の最大です。アニメ絵向けの定番のAnimagine XL 4.0とIllustrious XL v2.0(どちらもSDXL系)は、約10.7〜10.8GBでした。2026年に出たAnima Turboは約8.0GBです。
公式が「約13GB」と書いているFLUX.2 klein 4Bと、「16GBのGPU向け」と書いているZ-Image Turboも、12GBで動きました。入りきらない分を、ComfyUI(画像を作るソフト)が自動でメインメモリへ逃がすためです。そのかわり、Z-Image Turboの大きいファイル(bf16)は1枚約15.6秒と、軽いファイル(int8)の約5.2秒より約3倍遅くなりました。
VRAMの量ごとの目安です。主なGPUはデスクトップ用で、12GB以外は試していません。
VRAM 8GB(RTX 4060・RTX 5060・RTX 5060 Ti の8GB版)
試していません。SDXL系は12GBで約10.7GB使ったので、入りきらない分をメインメモリへ逃がしながら動かすことになりそうです。
VRAM 12GB(RTX 4070・RTX 4070 SUPER・RTX 5070)
実測で、6つとも1024×1024で動きました。
VRAM 16GB(RTX 4060 Ti・RTX 5060 Ti の16GB版、RTX 5070 Ti・RTX 5080)
試していません。公式で約13GBのFLUX.2 kleinも、仕様上はVRAMに入りきります。
ComfyUIの公式は「4GBのVRAMと8GBのメモリでも、大きなモデルを比較的速く動かせる」と書いています。ただ、わたしが試したのは12GBだけです。8GBのGPUでどのくらい遅くなるかは、確かめていません。
同じ名前でも、ノートPCのGPUはVRAMが少ないことがあります。たとえばRTX 5070は、デスクトップ用が12GB、ノートPC用(Laptop GPU)が8GBです。ノートPCで考えている人は、ノートPCとデスクトップの違いも読んでみてください。
AMDのRadeon、IntelのArc、MacのApple Siliconも、ComfyUIの公式は対応しています。ただ、りけろぐの記事の手順はどれもNVIDIAのGPUで確かめたものです。初めてなら、りけろぐの手順と同じNVIDIAのGeForce RTXを選ぶと迷いにくいです。
メインメモリは32GBあると安心
見落としやすいのがメインメモリです。新しいモデルほど、ComfyUIが入りきらない分をメインメモリに置くので、VRAMより先にメインメモリが足りなくなりそうでした。

Z-Image Turbo(bf16)では、ComfyUIだけで約17.5GB使い、32GBのパソコン全体の空きが約2.1〜3.3GBまで減りました。Windowsやブラウザもメインメモリを使うので、16GBのパソコンでは、新しいモデルは足りなくなる可能性が高いと考えています(16GBでは試していません)。
SDXL系のAnimagine・Illustriousなら、ComfyUIが使ったのは約9.5〜9.9GBでした。まずSDXL系だけで始めるなら、16GBでも動く可能性はあります。これから買う・増やすなら、32GBにしておくと迷わずに済みます。
メモリの選び方はAIに使うならメモリは32GB?64GB?にまとめています。
SSDは何GB空けておく?
画像生成で一番容量を使うのは、モデルのファイルです。
| ファイル | 大きさ |
|---|---|
| Stability MatrixとComfyUI(入れた直後) | 約6.2GB |
| SDXL系のモデル1つ(Animagine XL 4.0など) | 約6.9GB |
| Anima Turbo | 約4.2GB |
| FLUX.2 klein 4B | 約7.8GB |
| Z-Image Turbo・bf16 | 約12.3GB |
| Z-Image Turbo・int8 | 約6.2GB |
今回、Animagine・Illustrious・Anima・Z-Image(2種類)・FLUX.2 kleinを試すために入れたファイルは、全部で約55GBでした。モデル本体のほかに、文字を読み取る部品やVAE(画像に戻す部品)も入れる必要があるためです。気になるモデルを少しずつ試していると、すぐに数十GBになります。最初から100GB以上空けておくと、あとで消して入れ直す手間が減ります。
わたしはモデルをHDDに置いています。最初の1枚はモデルを読み込むのに約1〜3分半かかりました。SSDに置けばもっと短くなるはずですが、比べてはいません。
足りなかったら、何を買えばいい?
買い方は、今のパソコンによって変わります。GPUだけを買えば済む人と、パソコンごと選んだほうが安全な人がいます。
- デスクトップを持っていて、電源の容量を確かめられる人:GPUだけを差し替えます(候補は下)
- 初めてAI用のパソコンを買う人:GPUと電源・ケースを自分で合わせるより、GPU入りの完成品(BTOパソコン)のほうが簡単です。構成表の見方はAI用のBTOパソコンはどう選ぶ?にまとめています
- ノートパソコンしか持っていない人:ノートのGPUは後から差し替えられません。買い替えるなら、先にノートPCとデスクトップの違いを読んでください
- まず試してみたい人:パソコンを買う前に、クラウドで試せます(次の節)
GPUを差し替えるなら
AIイラストが中心なら、試した6つのモデルがすべて動いたVRAM 12GBが目安です。わたしのRTX 4070と同じ12GBの現行品は、RTX 5070です。
同じくらいの予算で、新しいモデルや動画生成も見すえるなら、VRAM 16GBのRTX 5060 Ti(16GB版)も候補です。2026年11月1日の価格.comの人気ランキングでは、RTX 5060 Tiの16GB版もRTX 5070も約15万円でした。VRAMが多いかわりに、NVIDIA公式の計算の量(AI TOPS)は、RTX 5070の988に対して759です。同じ名前の8GB版もあるので、商品ページでVRAMを確かめてください。
どちらもわたしは使っていないので、各社のカードが並ぶ検索のリンクにしています。差し替える前に、今の電源の容量を確かめてください。NVIDIA公式の推奨の電源は、RTX 5070が650W、RTX 5060 Tiが600Wです。電源やケースの大きさを確かめるのが難しければ、完成品のパソコンを選ぶほうが安全です。動画生成やローカルLLMまでやりたい人の選び方は、RTX 4060・4070・4090はAIで何が違う?にまとめています。
足りないときはクラウドで試す
VRAMが足りない、そもそもNVIDIAのGPUがないときは、パソコンを買う前にクラウドで試す方法もあります。ChatGPTやGeminiで作る方法はAIイラストの始め方2026で、クラウドのGPUを借りる方法はクラウドのGPUの選び方で比べています。
まとめ
自分のパソコンでAIイラストを作れるかは、GPUのVRAMでほぼ決まります。12GBのRTX 4070では、2026年の新しいモデルも動きました。
そのうえで、メインメモリとディスクの空きが、新しいモデルを快適に使えるかを左右しました。
次に読む記事
この記事でできるようになったこと自分のPCでAIイラストを作れるか、足りないなら何を足せばいいかを判断できる
やってみるタスクマネージャーを開いて、自分のGPUの「専用GPUメモリ」とメインメモリの量を確かめる
次に「スペックは足りた。何を入れればいい?」と思ったら
ComfyUIを入れるStability MatrixかComfyUI Portableで起動までほかの疑問なら
- 12GBで6つのモデルを動かした記録速さ・VRAM・メモリの詳しい数字
- GPUを買い替えるならRTX 4060・4070・4090の違い
ローカルの画像生成の記事は、AI画像生成ガイドに、つまずく順にまとめています。
参考
- GeForce シリーズの比較(NVIDIA)(2026年11月1日に確認)
- GeForce RTX 搭載ノート PC の比較(NVIDIA)(同)
- ComfyUI(GitHub)(同)
- FLUX.2 klein 4B(Black Forest Labs、Hugging Face)(同)
- Z-Image Turbo(Tongyi-MAI、Hugging Face)(同)
- 実測: RTX 4070(12GB)・メモリ32GB・ComfyUI 0.30.0・2026年11月1日(6つのモデルの記録と同じ計測)
