「生成AIが仕事に使えるのは分かった。でも、何から頼めばいいの?」
ChatGPTなどを少し触ってみて、ここで止まっている人は多いと思います。
最初に、ひとつ安心してほしいことがあります。仕事でAIを使うといっても、難しい自動化の仕組みを作る必要はありません。いつものメールや会議メモの「下書き」や「整理」を、AIに手伝ってもらうだけです。プロンプト(AIへの頼み方)を勉強してからでなくても、今日から試せます。
先に結論です。
- AIに頼みやすいのは「書く・まとめる・整理する・考える・比べる」作業です
- 最初の1回は、メールの下書きのような、読めば合っているか分かる作業で試します
- 頼み方は「何をしてほしいか」「元になる情報」「どんな形でほしいか」の3つで十分です
- 出てきた答えは下書きとして使い、最後は自分で確かめます
生成AIそのものが初めての人は、先に生成AI、何から始める?初心者がまずやること3つから読むと、この記事がすっと入ってきます。
STEP 1. 仕事を「AIに頼みやすい作業」に分ける
自分の仕事を次の5つに当てはめてみてください。どれかに入る作業は、AIに頼みやすい作業です。
| 作業 | たとえば | AIの役割 |
|---|---|---|
| 書く | メール、お知らせ、あいさつ文 | 下書きを作る |
| まとめる | 長い文章の要約、会議メモ | 要点を短くする |
| 整理する | 議題の並べ替え、やることの一覧 | 順番や形をそろえる |
| 考える | 説明の順番、案の出し合い | たたき台を出す |
| 比べる | 選択肢の違い、よい点と気になる点 | 表にして並べる |
反対に、最後の判断、人への約束(期限や担当)、社外に出す数字の確定は、AIに任せずに自分で決めます。
「考える」作業(案出しや考えの整理)の頼み方は、ChatGPTでアイデア出し・壁打ちをする方法にまとめています。

STEP 2. 最初に試すなら、どの仕事?
試しやすさは答えを確かめやすいかどうかで決まります。りけろぐで4つのAIに試した結果をもとに、順番を付けました。
メールの下書き
- 試しやすさ:◎ まずこれ
- 確かめ方:読めば分かる
- くわしい記事:メールの頼み方
長い文章の要約
- 試しやすさ:○
- 確かめ方:元の文と見比べる
- くわしい記事:長い文章の要約
議事録の整理
- 試しやすさ:○
- 確かめ方:元のメモと見比べる
- くわしい記事:議事録の作り方
PDFへの質問
- 試しやすさ:△
- 確かめ方:書いてあるページを開く
- くわしい記事:PDFの読ませ方
Excelの関数
- 試しやすさ:△
- 確かめ方:小さな表で計算してみる
- くわしい記事:Excelの関数の聞き方
◎○△は確かめやすさの目安です。2026年10月31日に試したどの場面でも、AIは1回で使える形の答えを返しました(Excelは3つ、ほかは4つのAI)。
最初の1回は、メールの下書きがおすすめです。できた文を読めば、言いたいことが入っているか、失礼がないかがすぐ分かります。
STEP 3. 頼み方の基本は3つだけ
AIへの頼み方は次の3つを入れれば十分です。
- 何をしてほしいか(整理して、下書きして、など)
- 元になる情報(メモ、伝えたいこと)
- どんな形でほしいか(表で、5つの手順で、200字くらいで、など)
この3つだけで、どのくらい使える答えになるのか、架空の内容で2つの仕事を試しました。どちらも、【 】の中だけを自分の仕事に書き換えれば、そのまま使えます。
来週の打ち合わせの議題を整理してください。元になるメモ:【秋の交流会の準備、チラシの進み具合、受付の人が足りない、備品の確認、次回の日程】。【1時間】の打ち合わせなので、議題を順番に並べて、それぞれに時間の目安をつけてください。
ChatGPTは議題・時間・決めることを並べた表を返しました。時間の合計は60分で、そのまま進行表のたたき台に使える形でした。
【新しく入った人】に、【共有フォルダの使い方】を説明する順番を考えてください。伝えたいこと:【フォルダの場所、ファイル名の付け方、古いファイルの扱い、困ったときの相談先】。5つの手順に並べて、それぞれ1文で書いてください。
Claudeは5つの手順をそれぞれ1文で返しました。説明の流れのたたき台が、1回でできました。
頼み方をもっと知りたくなったら、ChatGPTなど生成AIへの質問の仕方にまとめています。
STEP 4. 出てきた答えは、下書きとして使う
上の2つの試しには、共通点がありました。どちらも、頼んでいないことを少し足していたのです。
- ChatGPTは、メモにない「本日のゴールの確認」と「宿題の確認」を議題に足しました
- Claudeは、ファイル名の決まりの例(「日付_内容_作成者」)など、職場にあるかどうか分からない決まりを書きました(Claude自身も「実際の運用に合わせて書き換えてください」と添えています)
どちらも役に立つ足し方ですが、自分の職場に合うかは、自分にしか分かりません。AIは下書きや整理の係として使い、最後は自分で確かめてから仕事に使います。

確かめるときは、次の3つを見ます。
- 頼んでいないことが足されていないか
- 数字・日付・名前が合っているか
- 自分の職場の決まりと食い違っていないか
AIの答えの確かめ方は、生成AIの答えはどこまで信じていい?にくわしくまとめています。
STEP 5. 最初は「人に見られても困らない内容」で試す
最初の何回かは、この記事で試したように、人に見られても困らない内容で試すのがおすすめです。人の名前や取引先、社外秘の資料は、AIに入れる前に置き換えるか、入れずに済ませましょう。何を置き換えればいいかはChatGPTなど生成AIに入れてはいけない情報、会社で使う前の確認は仕事で生成AIを使う前の確認リストにまとめています。
履歴に残したくない相談には、一時チャットも使えます。ただし、一時チャットでも安全のため一定期間保存するAIがあります。入れてはいけない情報を入れてよくなるわけではありません。
STEP 6. あなたが次に読む記事
いま困っていることから、次に読む記事を選んでください。
| こんなとき | 次に読む記事 | 読むとできること |
|---|---|---|
| メールを早く書きたい | メールを作る・返信するときの頼み方 | お願い・お礼・断りの下書きを型で作り、送る前に確かめられる |
| 自分で書いた文を直したい | 文章を添削してもらう方法 | 直す範囲を決めて頼み、直した所を表で確かめられる |
| 候補や予定を表で比べたい | 表を作ってもらう方法 | 列を決めて表にし、Excelに貼れる |
| 会議のメモをまとめたい | 議事録を作る方法 | メモを「決まったこと・やること」に分けられる |
| 説明資料やプレゼンの骨組みを作りたい | 資料の構成案を作る方法 | メモから構成案を作り、足りない所を「要確認」で見つけられる |
| 調べものに時間がかかる | 調べものをするコツ | 出典つきで聞き、条件を足して引用させられる |
| 長い文章を読む時間がない | 長い文章を要約する方法 | 「3行で」と頼み、抜けを確かめられる |
| PDFの資料を読みたい | PDFをAIに読ませる方法 | 要約と質問をし、ページで確かめられる |
| Excelの式が分からない | Excelの関数をAIに作ってもらう方法 | 列の説明だけで式を聞き、小さな表で確かめられる |
| AIの答えが合っているか不安 | AIの答えの確かめ方 | どこを、何で確かめればいいかが分かる |
| 何を入れていいか不安 | AIに入れてはいけない情報 | 名前や数字を置き換えて使える |
仕事以外の、暮らしの用事(献立・旅行・文章・アイデアなど)でAIを使うなら、ChatGPTは日常で何に使える?やりたいことから選ぶ身近な使い方から、やりたいことに合う記事を選べます。

よくある質問
Q. プロンプトを勉強しないと、仕事には使えませんか?
A. 使えます。この記事の「何をしてほしいか・元になる情報・どんな形でほしいか」の3つで、仕事のたたき台には十分でした。うまくいかないときに、1つずつ足していけば大丈夫です。
Q. 会社でAIが禁止されていたら?
A. 会社のルールに従ってください。個人のAIで仕事の情報を扱うのはやめておきます。会社が契約しているAIがあれば、そちらを使います。
Q. どのAIが仕事向きですか?
A. りけろぐで試した仕事の場面では、どのAIも使える答えを返しました。いちばん使い慣れたAIで始めて大丈夫です。4つの違いはChatGPT・Claude・Gemini・Copilotの比較にあります。
Q. 有料版は必要ですか?
A. まずは無料版で、STEP 2の場面を試してみてください。上限に何度も当たるようになってから考えれば十分です。目安は生成AIの有料版は必要?にまとめています。
次に読む記事
この記事でできるようになったこと頼みやすい作業と最初に試す仕事が分かり、3つの頼み方でそのまま1回試せる
やってみる今日か明日書くメールを1通、下の文の【】を書き換えて下書きしてもらう
【取引先】への【打ち合わせ日程のお願い】のメールを書いてください。ていねいに、200字くらいで。名前と日付は【 】のまま空けてください。
次に「まずはメールで試したい」と思ったら
メールの下書きと返信を作る言いにくいことも角を立てずにほかの疑問なら
- 仕事で使う前に確かめる仕事で使いたいが、何を確かめればいいか分からないという人に
- AIの答えを確かめるAIの答えを信じていいか分からないという人に
いまは「STEP 6 仕事・暮らしで使う」です。難しかった・違う悩みだった人は、START HERE の「困ったときは」から選べます。

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