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AIイラストで遠くの顔が崩れるときの直し方|Hires.fixと顔だけ描き直すを比べた

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遠くの顔の崩れを直す方法のアイキャッチ。目がにじんだ元の絵の顔と、Hires.fixで描き直した顔

「全身の絵を作ると、顔だけがにじんでつぶれてしまう。どうすればきれいになるの?」

この記事は、ComfyUIで全身や遠くから写した絵を作っている人が、小さな顔の崩れを直せるようにする記事です。

わたしはRTX 4070(12GB)のPCで、Illustrious XL v2.0を使い、遠くから写した全身の絵を8枚作りました。顔が崩れた絵で、3つの直し方を比べています。

先に結論です。

  • 1024×1024で遠くから写すと、顔は幅80px前後しかなく、8枚中4枚で目がにじみました
  • いちばんきれいに直ったのはHires.fixです。4枚とも目・鼻・口がはっきりしました。ただし、絵全体が2倍の大きさになります
  • 絵の大きさを変えたくないなら、顔だけを切り出して拡大し、描き直してから元に戻す方法で直せました
  • 同じ大きさのまま顔だけを描き直しても、直りませんでした
目次

3つの直し方の結果

遠くの顔の崩れを直す方法の結果の図。1024×1024で8枚中4枚が崩れ、Hires.fixは4枚ともはっきり、切り出して拡大は16回とも目鼻が描けた、同じ大きさで描き直すと直らない
  • Hires.fix:絵全体を2倍にして描き直す。いちばんはっきりする
  • 顔を切り出して拡大して描き直す:大きさは元のまま。少しやわらかい仕上がり
  • 同じ大きさのまま顔だけ描き直す:直らない

遠くの顔はなぜ崩れる?

遠くから写した全身の絵4枚。s105とs107は顔がにじみ、s108とs102はふつう

街に立つ女の子を、遠くから全身で写す指示(full body, wide shot, from distance)で、seedを変えて8枚作りました。

1024×1024の絵の中で、顔は幅80px前後しかありません。

8枚の顔を拡大した図。s103、s105、s106、s107は目がにじみ、s101、s102、s104、s108はふつう

顔を拡大して見ると、8枚中4枚で目がにじみ、口がはっきりしませんでした。わたしが目で見て数えた結果です。

画像を作るモデルは絵を小さく縮めた状態(潜在画像)で描いています。ComfyUIでSDXL系を使うと縦横が8分の1になるので、幅80pxの顔は10マスくらいの中に目や口を描くことになります。細かいところまで描ききれないのは、このためだと考えています。

Hires.fixで描き直す

崩れた2枚の顔と、Hires.fixで2倍に描き直した顔。目鼻がはっきりした

ComfyUIのHires.fixのおすすめの設定(2倍・ノイズ除去0.35)で、8枚とも描き直しました。

崩れた4枚とも、目・鼻・口の線がはっきりしました。顔の形や表情は、元の絵とほぼ同じです。

絵全体を2倍の大きさにしてから描き直すので、顔に使える大きさも2倍になります。手の崩れはHires.fixでは直りませんでしたが、小さくてにじんだ顔には効きました。

ただし、できる絵は2048×2048になり、作る時間も増えます。時間は、今回はPCのメモリに余裕がない中で測ったので、目安として書いていません。

顔を切り出して拡大して描き直す

絵の大きさを変えたくないときは、顔のまわりだけを切り出して、大きくしてから描き直します。

ComfyUIでは、この作業を自動でやってくれるDetailerという追加の機能(カスタムノード)がよく使われます。わたしは追加の機能を入れずに、同じ考え方をComfyUIに最初から入っているノードで組みました。Detailerそのものは試していません。

顔を切り出して描き直す流れ。1 顔のまわりを160×160で切り出す、2 6.4倍で1024×1024に拡大する、3 ノイズ除去0.55で描き直す、4 小さく戻して縁をぼかして元の絵に貼る
  • 切り出す:「画像トリミング」(ImageCrop)で、顔のまわりを160×160で切り出す
  • 拡大する:「画像を拡大」(ImageScaleBy)で6.4倍にして、1024×1024にする
  • 描き直す:VAEエンコードしてKサンプラーへ。ノイズ除去は0.4か0.55
  • 戻す:VAEデコードしたあと、もう一度「画像を拡大」(ImageScale)で160×160に縮める
  • 貼る:「マスクされた画像合成」(ImageCompositeMasked)で、縁をぼかしたマスクを使って元の絵に重ねる

ノードの日本語の名前はComfyUI 0.43の画面の翻訳ファイルから調べたものです。画面で一つずつは確かめていないので、英語の名前も書いておきます。

描き直すときのプロンプトは、構図の言葉(full body, wide shotなど)を外し、顔だけの絵として「face, close-up」を足しました。切り出した顔に「全身」と指示すると、その中に小さな全身を描こうとすると考えたためです。全身の指示のままでは試していません。

崩れた4枚それぞれで、ノイズ除去を0.4と0.55、seedを2つずつ変えて、16回試しました。

  • 16回とも、目・鼻・口がはっきり描かれた
  • 0.4と0.55の差は小さかった
  • 貼り戻したところの境目は、見て分からなかった

ただし、Hires.fixよりはやわらかく、少しぼやけた仕上がりです。切り出した顔がもともとにじんでいたので、それを拡大した下絵の影響が残ったのだと考えています。切り出した枠の中にある服の胸元が、少し描き変わることもありました。

同じ大きさのまま顔だけ描き直すと

s105の顔で3つの直し方を比べた図。元の絵は目がにじむ、同じ大きさで描き直すと直らない、切り出して拡大は目鼻が描けたが少しやわらかい、Hires.fixがいちばんはっきり

手の崩れを直す方法と同じように、元の絵の大きさのまま、顔のまわりだけをマスクして描き直しました(ノイズ除去0.55)。

4枚とも直りませんでした。目が崩れたままだったり、顔が白っぽく薄くなったりしています。

手はノイズ除去0.8で直せることがありましたが、顔は0.55しか試していません。顔は手よりも小さいので、同じ大きさのままでは描き込む余地が足りないのだと考えています。

どれを使う?

  • 絵が大きくなってもいいなら:Hires.fix(2倍・ノイズ除去0.35)
  • 大きさは変えたくないなら:顔を切り出して拡大して描き直す(ノイズ除去0.4〜0.55)
  • 作る前にできること:顔をもっと大きく写す構図にする

全身の絵をたくさん作るなら、Hires.fixを最初からワークフローに入れておくのが手軽です。ほかの画質の上げ方は、画質を上げる方法まとめに並べました。

まとめ

遠くから写した全身の絵では、顔が小さすぎて目がにじむことがあります。いちばんきれいに直ったのはHires.fixで、絵の大きさを変えたくないなら、顔を切り出して拡大し、描き直してから戻す方法でも直せました。同じ大きさのまま顔だけを描き直しても、小さな顔は直りませんでした。

次に読む記事

この記事でできるようになったこと遠くの小さな顔の崩れを、Hires.fixか顔の描き直しで直せる

やってみる全身の絵を1枚作り、Hires.fix(2倍・ノイズ除去0.35)をかけて顔を拡大して見比べる

次に「手の崩れも直したい」と思ったら

手の崩れを減らす・直す指を組むポーズで試した

ほかの疑問なら

ローカルの画像生成の記事は、AI画像生成ガイドに、つまずく順にまとめています。

参考

どれも2026年11月3日に確認しました。

  • 実測:RTX 4070(12GB)・メモリ32GBのPC。ComfyUI Portable 0.43.0
  • ノードの日本語の名前:ComfyUI 0.43に入っている画面の翻訳ファイル
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