「AIで作った絵の手が、指がからまったり長すぎたりして変になる。どうすれば直せるの?」
この記事は、ComfyUIで絵を作っていて手の崩れに困っている人が、崩れを減らし、崩れた手を直せるようにする記事です。
わたしはRTX 4070(12GB)のPCで、Illustrious XL v2.0を使い、手が崩れやすいと言われるポーズを8枚ずつ作りました。そのうえで、4つの直し方を試しています。
先に結論です。
- ピースや両手でカップを持つポーズでは、手は崩れませんでした。崩れたのは、両手の指を組むポーズで、8枚中3枚でした
- 「指を組む」を「手を握り合わせる」に言い換えると、崩れは8枚中1枚に減りました
- 崩れた手は、手のまわりだけを描き直すと直せました。描き直しの強さは0.8で、9回中4回は自然な手になりました
- ネガティブの「bad hands」やHires.fixでは、崩れた手は直りませんでした
4つの直し方の結果

- 言い方を変える:崩れやすい言葉を避ける。いちばん手軽
- 手だけ描き直す:崩れた絵が1枚あれば、その手だけを直せる
- ネガティブに「bad hands」:今回はほとんど差がなかった
- Hires.fixで描き直す:線はくっきりするが、指の形はそのまま
どんなポーズで崩れる?

カフェにいる女の子で、手の形を3つ試しました。プロンプトとネガティブはIllustriousの公式の例に合わせ、seedを101から108まで変えて8枚ずつ作っています。
- ピース(peace sign):8枚とも崩れなし
- 両手でカップを持つ(holding cup):8枚とも手は崩れなし。ただし1枚はカップを2つ持っていた
- 両手の指を組む(interlocked fingers):8枚中3枚が崩れた

崩れた3枚は、指が格子のように並んだり、長すぎて別の指とつながったりしていました。ほかにも2枚、指の絡み方が分かりにくいものがあります。
ここでいう「崩れ」は、指の数が数えられない・つながっているものです。少し長い・向きが不自然くらいのものは数えていません。わたしが目で見て数えたので、厳しく見ればもう少し増えます。
両手の指が重なると、どの指がどちらの手のものかを描き分けにくいのだと考えています。確かめたわけではありません。
ネガティブに「bad hands」は効く?
指を組むポーズを、ネガティブを空にして同じseedで8枚作りました。崩れは8枚中4枚です。
公式の例のネガティブ(bad handsを含む)を入れた8枚は3枚だったので、差は1枚だけでした。8枚ずつでは、ネガティブで崩れが減ったとは言えません。
ネガティブに何を書くかは、ネガティブプロンプトとは?で比べています。手を振るポーズでも、ネガティブの有無で手に大きな差は出ませんでした。
Hires.fixでは直らない

8枚とも、ComfyUIのHires.fixのおすすめの設定(2倍・ノイズ除去0.35)で描き直した絵も作りました。
崩れた手は、線がくっきりしただけで、指の形はそのままでした。Hires.fixは元の絵に近いまま細かくする方法なので、形の崩れまでは直しません。一方で、遠くから写した小さな顔のにじみはHires.fixで直りました(遠くの顔が崩れるときの直し方)。
言い方を変えると減った

「own hands together, interlocked fingers」(両手の指を組む)を、「own hands clasped」(両手を握り合わせる)に変えて、同じseedで8枚作りました。
崩れは8枚中1枚に減りました。握り合わせると、指が絡む部分が小さくなり、手の甲や指の背が見える形になります。
指を細かく絡ませる必要がないなら、言い方を変えるのがいちばん手軽です。
崩れた手だけ描き直す
崩れた絵が気に入っているときは、手のまわりだけを描き直します。web UIでいうInpaintと同じことを、ComfyUIの標準のノードでやりました。

- 元の絵を「画像を読み込む」で読み込み、VAEエンコードで潜在画像にする
- 描き直す場所を白、残す場所を黒にしたマスクの画像を、「画像を読み込む(マスクとして)」で読み込む
- 「潜在ノイズマスクを設定」で、潜在画像とマスクをつなぐ
- Kサンプラーの入力にして、ノイズ除去(描き直しの強さ)を決める
マスクは手より少し広めに囲み、縁をぼかしました。境目が目立たなくなります。今回はマスクを画像として別に作りました。ComfyUIの画面でマスクを描く手順は試していません。

崩れた3枚それぞれに、描き直しの強さを0.6と0.8にして、seedを3つずつ変えて試しました。
- 0.6:9回とも、崩れた形がほぼ残った
- 0.8:9回中4回、自然な手になった
0.8では手の形が大きく変わるので、元の手から離れます。また、マスクの中に机や布が描き足されたこともありました。何回か作って、いちばん自然な1枚を選んでください。
マスクの外は元の絵とほとんど同じままでした。
どれから試す?
- 作る前なら:崩れやすい「指を組む」は「握り合わせる」などに言い換える
- 作った後なら:手のまわりだけ、描き直しの強さ0.8で何回か描き直す
- ネガティブとHires.fixは、手の崩れを直す目的では使わなくていい
手の形そのものを決めたいときは、線画や棒人間でポーズを指定するControlNetの使い方2026もあります。手の形の指定は、今回は試していません。拡大や顔の直し方も含めた全体は、画質を上げる方法まとめにあります。
まとめ
Illustrious XLでは、ピースやカップを持つ手は崩れず、崩れやすいのは両手の指を組むポーズでした。崩れを減らすには言い方を変え、崩れた手は手のまわりだけを描き直すと直せました。ネガティブの「bad hands」やHires.fixでは、崩れた手は直りませんでした。
次に読む記事
この記事でできるようになったこと手が崩れやすいポーズを避け、崩れた手を手のまわりだけ描き直せる
やってみる崩れた絵を1枚選び、手のまわりのマスクを作って、描き直しの強さ0.8で3回描き直す
次に「ポーズや手の形を思いどおりにしたい」と思ったら
ポーズと構図を決めるControlNetの使い方2026ほかの疑問なら
- ネガティブに何を書くかネガティブプロンプトとは?
- 絵を2倍にして細かくするComfyUIでHires.fix
ローカルの画像生成の記事は、AI画像生成ガイドに、つまずく順にまとめています。
参考
どれも2026年11月3日に確認しました。
- Hugging FaceのIllustrious XL v0.1:ネガティブの例
- web UIで手を直す手順(2023年):手の修正方法(Inpaint機能)
- 実測:RTX 4070(12GB)・メモリ32GBのPC。ComfyUI Portable 0.43.0

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