「AIイラストの画質を上げたい。でも、アップスケール・Hires.fix・描き直しなど方法が多すぎて、どれを使えばいいか分からない」
この記事は、ComfyUIで絵を作れるようになった人が、困りごとに合う画質の上げ方を選べるようにする記事です。
わたしはRTX 4070(12GB)のPCで、アップスケール・Hires.fix・顔や手の描き直しを、それぞれ別の記事で試してきました。この記事ではその結果を困りごとごとに並べます。
先に結論です。
- 絵を大きくしたいだけなら、アップスケール(Real-ESRGANのアニメ向けモデルで2倍)で十分です
- 細かいところや、遠くの小さな顔をきれいにしたいなら、Hires.fixで描き直します
- 手や指の崩れは、手のまわりだけを描き直して直します
- 拡大するだけでは、崩れた顔や手の形は直りませんでした。形を直すには、モデルにもう一度描かせる必要があります
困りごとから直し方を選ぶ

- 絵が小さい・ぼやける:アップスケール
- 細かいところが足りない:Hires.fix
- 遠くの顔がにじむ:Hires.fix、または顔を切り出して描き直す
- 手や指が崩れる:言い方を変える、または手だけ描き直す
- 全体の質感を上げたい:品質タグと、公式の例のネガティブプロンプト
下の節で、それぞれの結果と詳しい記事を紹介します。
拡大するだけでは崩れは直らない
アップスケールとHires.fixは、どちらも絵を大きくします。違いはモデルにもう一度描かせるかどうかです。線をくっきりさせる目的では、どちらも同じくらい効きました(AIイラストの線をくっきりさせる方法)。
- アップスケール:拡大用のモデルで、線や塗りを補いながら大きくする。絵の中身は変わらない
- Hires.fix:大きくした絵を、絵を作るモデルにもう一度描かせる。細部が増え、絵が少し変わる
この違いがどう効くかを確かめるため、別の記事で崩れた顔と手を、拡大するだけの方法でも大きくしてみました。

- Lanczos(モデルを使わない拡大)で2倍:にじんだまま大きくなった
- anime 6B(アニメ向けの拡大モデル)で2倍:線はくっきりしたが、にじんだ目の形はそのまま
- Hires.fix:目・鼻・口がはっきりした

手では拡大するだけの方法もHires.fixも、指の形はそのままでした。自然な手になったのは、手のまわりだけを強めに描き直したときです。
拡大するだけの方法は、絵にあるものを大きくするだけなので、崩れた形も一緒に大きくなります。形を直したいときは、描き直す方法を選んでください。
絵を大きくしたい:アップスケール
アップスケール2026では、1024×1024の絵を2倍にする方法を比べました。
- Real-ESRGANのアニメ向けモデル(anime 6B)で2倍:1枚約3秒で、絵を変えずに線がくっきりした
- モデルを使わないLanczos:速いが、線と輪郭がぼやけた
絵の中身を変えずに大きくしたいだけなら、anime 6Bで2倍がおすすめです。
細かくしたい:Hires.fix
ComfyUIでHires.fixでは、2倍にしてから描き直す2つのやり方を比べました。
- pixel(拡大モデルで2倍にしてから描き直す):ノイズ除去0.35で、元の絵に近いまま細かくなった
- latent(潜在画像のまま引き伸ばして描き直す):0.35では四角いギザギザが残った
迷ったら、pixelでノイズ除去0.35から始めてください。
遠くの顔がにじむ
遠くの顔が崩れるときの直し方では、遠くから写した全身の絵を8枚作りました。
- 1024×1024では、8枚中4枚で目がにじんだ
- Hires.fix(2倍・0.35)で、4枚ともいちばんはっきりした
- 大きさを変えたくないなら、顔を切り出して拡大し、描き直してから戻す方法で直った
手や指が崩れる
手の崩れを減らす・直す方法では、崩れやすいポーズを8枚ずつ作りました。
- 両手の指を組むポーズで、8枚中3枚が崩れた
- 「手を握り合わせる」に言い換えると、8枚中1枚に減った
- 手のまわりだけをノイズ除去0.8で描き直すと、9回中4回で自然な手になった
- ネガティブの「bad hands」やHires.fixでは直らなかった
全体の質感を上げたい
絵を作るときの書き方でも、仕上がりは変わります。
- Illustrious XLの使い方とおすすめ設定:品質タグ「masterpiece, best quality」を入れると、髪の流れや服のしわが細かくなった
- ネガティブプロンプトとは?:迷ったら、モデルの公式の例をそのまま貼れば十分だった
- 色がくすむ・おかしいときの直し方:SDXL系はVAEを内蔵のままでよく、色が淡いならCFGとネガティブを見直す
どの順に試す?
- まず品質タグと公式の例のネガティブを入れて作る
- 気に入った絵ができたら、Hires.fixで細かくする
- 手や顔に崩れが残っていたら、その部分だけ描き直す
- 最後に、もっと大きくしたければアップスケールで2倍にする
拡大を最後にしているのは、崩れを直す前にアップスケールすると、崩れも一緒に大きくなるからです。
まとめ
AIイラストの画質を上げる方法は、絵を大きくするだけのアップスケールと、モデルにもう一度描かせるHires.fixや部分の描き直しに分けると選びやすくなります。大きくしたいだけならアップスケール、細部や遠くの顔はHires.fix、手の崩れは手だけ描き直す方法が、今回の試し方ではいちばん効きました。
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やってみる気に入った1枚に、Hires.fix(2倍・ノイズ除去0.35)をかけて、元の絵と見比べる
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Hires.fixを組むComfyUIでHires.fixほかの疑問なら
ローカルの画像生成の記事は、AI画像生成ガイドに、つまずく順にまとめています。
参考
どれも2026年11月3日に確認しました。
- 実測:RTX 4070(12GB)・メモリ32GBのPC。ComfyUI Portable 0.43.0。各記事の結果はそれぞれの記事で試した記録から

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