「AIイラストを始めたいけど、GPUって何?CPUやメモリとは何が違うの?」
この記事は、パソコンの部品に詳しくない人が、GPUの役割を知って、自分に関係があるかを判断するための記事です。商品は紹介しません。読み終わると、PC選びの記事が分かるようになります。
先に結論です。
- GPUは、画像やAIの計算が得意な部品です。グラフィックボード(グラボ)とも呼ばれます
- VRAMは、GPU専用の作業台です。AIのデータ(モデル)をここに載せて計算します
- ChatGPTなどをブラウザで使うだけなら、手元のGPUは関係ありません。計算はサービス側のサーバーで行われます
- 自分のパソコンで画像生成や動画生成をするなら、GPUとVRAMがいちばん大事です
パソコンの中の5つの役割
まず、登場する部品を5つだけ覚えます。難しい仕組みは覚えなくて大丈夫です。

名前が似ていて混ざりやすいのが「メモリ」と「VRAM」です。どちらも作業台ですが、メモリはパソコン全体で使う台、VRAMはGPUだけが使う台です。同じ「32GB」「12GB」という数字でも、見ている部品が違います。
なぜ生成AIにGPUが要るのか
CPUは、いろいろな種類の仕事を順番にこなすのが得意です。GPUは、同じ形の計算を一斉にこなすのが得意です。

生成AIの中身は同じ形の計算を大量にくり返す処理です。だからGPUと相性がいいんです。
実際に、わたしのパソコンで文章のAI(ローカルLLM)を動かしたとき、GPUを切ってCPUだけにすると、速さは約10分の1になりました。測り方はGPUなし(CPUだけ)でローカルLLMは動く?にまとめています。
VRAMが足りないと何が起きる?
自分のパソコンで絵を作るときの流れは、次のようになります。

作業台が小さいと、材料を全部広げられません。入りきらない分をメモリへ逃がすので遅くなり、それでも足りないと止まります。
わたしのRTX 4070(VRAM 12GB)では、Z-Image Turboの大きいファイルが1枚約15.6秒、軽いファイルは約5.2秒でした。大きいほうは入りきらない分をメモリへ逃がしていて、約3倍の時間がかかりました。
8GB・12GB・16GB・24GBで何が違う?
VRAMが多いほど、大きなモデルをそのまま載せられます。ただ、わたしが実際に試したのは12GBと24GBだけです。

どれだけ要るかはやりたいことで決まります。画像・動画・ローカルLLMごとの目安は、AIに必要なVRAMは何GB?で詳しく説明しています。
自分のパソコンのGPUを確かめる
Windowsなら、1分で確かめられます。
- Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開く
- 「パフォーマンス」を開いて、左の一覧から「GPU」を選ぶ
- 右上のGPUの名前と、「専用 GPU メモリ」の数字を見る
「専用 GPU メモリ」がVRAMです。「共有 GPU メモリ」はメモリの一部を借りているだけなので、VRAMとは別です。
GPUの名前に「Intel UHD」「Intel Iris」などと出て、「専用 GPU メモリ」がないか、とても小さいなら、CPUに組み込まれたGPU(内蔵GPU)です。その場合、ローカルの画像生成はかなり厳しいと考えてください。わたしが昔使っていた古いグラボでは、画像生成ソフトの起動すらできませんでした。
GPUがなくても生成AIは始められる
GPUがないと生成AIができない、というわけではありません。
- ChatGPTやGeminiの画像生成は、ブラウザから使えます。手順はチャットAIで画像を作る方法にあります
- パソコンを買う前に、クラウドのGPUを借りて試す方法もあります
- そもそも買い替えが要るか迷っている人は、AIのためにパソコンを買い替えるべき?から読むのがおすすめです
いきなりGPUを買うより、まずブラウザで試して、物足りなくなってからで十分です。
よくある質問
Q. GPUとグラボは同じものですか?
A. 厳密には、GPUは計算をするチップで、グラボはGPUとVRAMが載った板のことです。買い物の場面ではほぼ同じ意味で使われます。
Q. メモリを増やせばVRAMの代わりになりますか?
A. 代わりにはなりません。入りきらない分を逃がす先にはなりますが、遅くなります。メモリの目安はAIに使うならメモリは32GB?64GB?にまとめています。
Q. ノートパソコンのGPUも同じですか?
A. 同じ名前でもVRAMが少ないことがあります。RTX 4070はデスクトップ用が12GB、ノート用が8GBです。違いはノートPCとデスクトップどっち?で比べています。
型番まで比べたい人はRTX 5060・5070・5080・5090の違い、メーカーで迷う人はNVIDIAとAMDどっち?も読んでみてください。
このあと読む順番
GPUの役割が分かったら、次は「自分には何GB必要か」を決めます。

GPUは生成AIの「計算係」です。VRAMはその作業台で、広いほど大きなAIを動かせます。ここまで分かれば、PC選びの記事で迷いにくくなります。
次に読む記事
この記事でできるようになったことGPU・VRAM・メモリの役割の違いが分かり、自分のPCのGPUを確かめられる
やってみるタスクマネージャーの「パフォーマンス」→「GPU」で、GPUの名前と「専用 GPU メモリ」を見る
次に「自分には、VRAMは何GB必要?」と思ったら
やりたいことからVRAMの量を決める画像・動画・文章AIの段階別の目安ほかの疑問なら
- AIイラストに必要なスペックを見るVRAM・メモリ・SSDの目安を知りたい人に
- 買い替えが要るか決める今のPCで足りるか迷っている人に
- ComfyUIとは何かを知る画像生成のソフトが気になる人に
PCやGPUの全体の流れは、生成AI用PCの選び方から見られます。
参考
- NVIDIA「現行世代と前世代の GeForce シリーズのグラフィックス カードの比較」 https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/graphics-cards/compare/ (2026年11月2日に確認)
- 実測: RTX 4070(12GB)・メモリ32GB・ComfyUI 0.30.0・2026年11月1日(RTX 4070で画像生成モデルを動かした記録と同じ計測)

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